時代の流れに抗う主人公の生き様が熱い

様々な人々の思惑が絡み合い、王国の在り方が大きく揺らぐ中で、領地を領民を愛し守ろうと足掻く主人公の姿が丁寧に組み上げられた設定の下に描かれておりドンドン引き込まれていきます。

惜しむらくは、話の連続性が強くなりすぎて一章、二章等に相当する部分の区切りでの盛り上がりと達成感に欠けてしまった事。
ヒロインやライバルに相当するキャラとの絡みが少なく、主人公が一人で足掻いている印象が強い為、キャラ同士のぶつかり合いによる盛り上がりに欠ける事でしょうか。

トータルで見れば非常に面白い作品なので読んでみて欲しい一作です。