新たな世界に花束を

@nekomanma634

Hello World

新たな世界

 20xx年、人類は魔法とも呼べるに等しいほどの科学技術を持っていた。

その技術を支えている大きな事柄の一つとして


「”bouquet”」


というものがある。

 この技術はありとあらゆる事柄を可能にし、この世界の発展を可能にした。

自動学習型進化プログラムの名称である。

 この技術を作成し、世に発展をもたらした人物、その名は…


…数十年前


「よし」

あらかたプログラムを書き終えた僕は、机に置いていた通常のコーヒーより相当濃く作っていたコーヒー飲んだ。

「やっと完成した・・・ここまで長かったもんだ」

僕はシステムの完成を喜んでいた。だが何かが起こるのではと予感はしていたが、気にも留めなかった。

「さて、システムの起動を・・・」

!!僕の胸に激痛が走った。

「うっ、こんなところで」

 僕は心筋梗塞でもだえ苦しみながら死んだ。

システムを起動できずに死んだ。

なぜこんなことに・・・


そこは何もない空間だった。

何が起きているかもわからず僕は思わず、

「バグか?」

と、口走ってしまった次の瞬間、

ピン

「error:縺雁燕縺ッ鬆大シオ繧翫☆縺弱□縲ょー代@縺ッ莨代∩縺ェ縺後i讌ス縺励″逕溘″繧阪」

何が何だかわからないまま、僕の意識はそこで途絶えた。


ここは・・・

僕は死んでしまった・・・はずだ。

だがなぜか肉体があるし、意識もある。変わったことがあるとするなら、四十代のやせ細った栄養失調気味の体から、二十代の若々しい、活気のある体になったことだ。

「これが異世界転移というものか」

僕は今までの出来事をそう考えることで、何とか今の状況を理解することができた。

「改めて周りを観察しよう」

そうおもった僕は周りを観察した。だが、周りはただの原っぱ何もありゃしない。

異世界なら、と思った僕は

「ステータス」

と言ってみたりもしたが何も出てこない。

ただ反応した言葉は、

「magic」

だけで、出てきたのも魔法の使い方等のことだったので僕は思わず

「僕が作り出そうとしていたシステムは、こんなくだらなそうな魔法よりも、もっと現実的で素晴らしく美しいものだったのに」

とつぶやいた...

後悔だけが僕にはあった。

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2024年10月8日 13:00
2024年10月15日 13:00

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