もう遅い!真摯な気持ちを軽い気持ちで踏みにじった代償

告白を四度も断られ、四度目の告白直後に聞いてしまった告白相手の幼馴染とその友人達との会話で語られていたあまりにもな断る理由

結果、好意を失ってしまった幼馴染抜きの新たな生活へと踏み出すに至った主人公の心理描写がとても丁寧に描かれていて、もう遅い小説としては秀逸なストーリー

それだけに、それまで調子に乗ってぞんざいに扱ってた主人公に距離を置かれて焦り、新たなパートナーと仲睦まじい生活を送る主人公を自分の行いを棚上げし糾弾したり、最後は泣いて縋り付こうとした幼馴染側の、作中の変遷における気持ちの変化の描写が無いのが悔やまれる作品

出来れば幼馴染側の心理描写を加筆したざまあ増しの中編版を読んでみたい