錆色の想い出 心を通り過ぎる

  • ★★★ Excellent!!!

あの日出会ったのは間違いじゃない
ねえ? そういって

すれ違い
お互いに

嘘!
嘘じゃない

絡み合う
絡み合っていた

あの日はもう遠く、雨の彼方へ

君はあの花を見ているのか?
あなたはこの雨を見ているの?

二人はもう出会うことなく



短歌より詩と感じました
すごく情感あふれていて
一つひとつが違う、まとまってなお別れの歌の雰囲気を醸し出す
繊細に心を描き出されています

作者さまの本領がいかんなく発揮された本作と唸りました