妹の訪問、兄の羞恥  -空飛ぶ兄は同僚に言葉で責められる-

夏々湖

妹の訪問、兄の羞恥

 沢井ことは双子の妹、かなと共に北海道旅行に来ていた。

 大学を卒業して三ヶ月弱。卒業旅行のつもりではあるが、目的地は時計台でも、小樽運河でも、函館山でも、ラベンダー畑でもない。

 この春から兄が配属になった場所へ、職場訪問をするのだ。


 もう、兄の予定も職場からの訪問許可も貰ってある。あとは明日の訪問を待つばかり。

 兄と会うのは一年ぶりぐらいかもしれない。今日は楽しみすぎて、寝られないかも……そんなことを思いながら床に着く。

 隣のベッドでは、妹の奏が晩酌している。一口もらおうかな? なんて気もしたが、歯磨きし直すのが面倒だから寝てしまおう。

 そして、微睡の中に落ちていった。


 沢井琴はお兄ちゃんっ娘である。幼少期の兄の教育により、人生を生きていくためのツール『物理学』に出会うことができたのだ。

 沢井琴は知りたがりである。知らないことを知らないままにしておくことが、出来ない。知らないと言うことを知った瞬間から、知ろうとする全力の努力が生まれた。

 そんな時、お兄ちゃんに物理学を教えてもらった。


 その時点で、景五歳、琴二歳。普通はありえない。まず、五歳児が物理学を知ってる段階でありえない。だって、物理よ物理。

 五歳って、保育園児よ?園児よ園児。五歳だと、丁度あんぱん期を抜けたあたりか? 年長さんになって、ちょっと小さい妹の面倒みようかな? とかお兄ちゃんっぽいこと考えたのかもしれないけど、五歳……


 『なぜなぜ期』に入った二歳の妹からの、お兄ちゃんへの質問。

「なんでひこうきって、とぶの?」

 

 景は、あんぱんが活躍するアニメは空を飛ぶシーンだけ見ていた。青いたぬき……猫型ロボットの秘密道具のアレを、竹とんぼとプラレールのモーターで作ったこともある。

 何よりも好きなアニメは、大人にも子供にも大人気のあのスタジオが作った、空飛ぶブタが飛行艇で活躍するヤツだ。

 ただ好きなだけじゃない。本気で空を飛ぶために、保育園児にあるまじき勉強をしていた。


 この時の琴は、まだ『だいすきなおにいちゃんに、おしえてもらえる!』程度のワクワク感であった。


「つまり、翼の上面を流れる空気と、下面を流れる空気とでは、翼から見ての移動速度が変わるので……」

「機体は、とても軽くて強いジュラルミンという材料や、チタン……聞いたことあるか? チタンってのはお父さんのメガネにも使ってるんだぞ……」

「この、揚力と浮力の合計が持ち上げる力、重力が落ちる力、推力が前に進む力で抗力が押し戻そうとする力……」


「ふぉぉぉ……おにいちゃんすごいよ。おにいちゃんのおかげでひこうきとんだ!」

「おにいちゃんが『ぶつりがく』のちからでじゅうりょくをうちたおした!」

「そっか、おにいちゃんは『かみさま』なんだ。ぶつりがくというなの『つるぎ』で、なんでもかいけつする『かみ』なんだ!」


 この日、琴は神のツール『物理学』と、信仰対象の『神』を手に入れた。

 この日から、琴の遊び相手はもっぱら物理学となり、双子の妹と共に物理学の勉強ばかりし始めた。

 本人にとってはあくまでも『神のツールで世界の謎を解き明かす』ためであり、勉強のつもりは一切ない。


         ♦︎


 航空自衛隊千歳基地。日本の北の空を守る最前線基地である。

 北海道の空の玄関口、新千歳空港と隣接しているため、北海道に飛行機で出かけると空の上からその姿を眺めることができる。


 琴は奏と共に千歳市内のビジネスホテルを出ると、タクシーの配車アプリを立ち上げてタクシーを頼む。十分ほどでタクシーがやってきた。トヨタの小型車だ。

 琴と奏は実はめちゃくちゃ背が高い。二人とも百七十四センチもあったりするが、最近の小型車は屋根が高くなってきているので問題はない。

 

「千歳飛行場の正門前までお願いします。空自のゲートです」

 後席の奥側にお尻を滑らせながら琴が運転手に話しかける。

 はいはいーと運転手が答え、もう一人が乗り込むのを待ってから、スライドドアを閉めていく。

 ぴーっぴっぴっぴっぴっぴっと言う警報音を聞きながら、シートベルトを締めていく。

「うわ、双子さんですか?びっくりした。双子姉妹、良いですねぇ。いや、甥っ子の家に双子がいましてね……」

 運転士が言う通り、ひと目でわかる双子っぷりである。

 普通、一覧性双生児と言っても、ある程度歳をとってくると個性が出てきてそれなりに見分けがつくものだ。

 しかし、琴と奏は未だにそっくりである。どのぐらいそっくりか?

 たまに、奏が琴の真似をしたりすると母親が間違えるレベルだ。たとえ、どんなにボケた親でも双子を取り違えることはない……そして、二人の両親は普通に愛情を注いでくれる良い親だ。しかし、見分けがつかなくなる。

 それは、奏の不断の努力が実った証であった。


 奏は幼少期に自己認知が遅れた。一種の発達障害と言われてもおかしくないほど、自分と琴の間の認知が同一である期間が長かった。

 二歳をすぎても、鏡と琴の区別がつかない。奏は琴だった。

 そう、兄が琴に神のツールを手渡した、あの日まで。

 その日から、奏は琴に近づこうと努力を重ねた。努力は実を結び、奏は琴に限りなく近寄り続けている。


 今日も二人は双子コーデである。むしろ、コピーしてぺったんってしたぐらいの影分身である。

 琴の普段着になりつつあるリクルートスーツに、肩甲骨までの長い髪。メイクもネイルも、バッグまでお揃いだ。


 国道三十六号線から右折して基地ゲート前に到着した。

「運転手さん、ここで良いです。ありがとうございます」

 そう声をかけ、シートベルトを外す。その仕草も鏡に映したようにピッタリと揃う。誰が見てるわけでもないのに、完璧を目指す。奏は完璧主義者……と言うわけではなく、ただの琴好きだ。


 タクシーの後席タブレットにアプリ決済を入力し、領収書を受け取る。

 タクシーを降りたら、そこは千歳基地のゲートである。歩哨が立ち、通る人、通る車の全てをチェックしていく。

「本日、基地訪問と面会をお願いしている沢井です、ご確認お願いします」

「はい、聞いております。今、沢井三尉と案内の吉田三佐が参りますので少々お待ちください」

 すでに話は通っていたようである。そして、歩哨さんの視線がチラチラとこちらを見ているのに気がついた。

 まぁ、二人とも見られ慣れている。なんせこのナリだ。姿形は全く一緒、やたらめったら背の高い美人双子とか、人目を惹きまくるのが当たり前である。

 それがわかっていても奏は琴のコスプレをやめないし、琴も奏はそう言う生き物だと認識している。可愛い可愛い双子の妹だしね。いや、同じ顔だけどさ。


 基地の奥から、銀色の普通のミニバンが出てきた。ただ、ナンバープレートだけが横に長く、数字しか書いていない自衛隊の番号だ。

「琴、奏、お疲れ」

 助手席から二人の兄が降りてきた。

「お兄ちゃんっ、きちゃった」

 てれっ!

 この表情、実は昨晩奏に指導されて訓練したものである。奏は琴に無駄に甘い。

 兄を喜ばせるためだと言われれば、琴は頑張る。

「お、おぅ……」

 そして、この表情にやられたのは、むしろ案内の吉田三佐であった。

 (おふぅっ! まぶしっ! 何この美人……しかも鏡? 分身? え? 双子? いや、沢井許せんだろこれ)

 吉田三佐は基地広報室所属の三十七歳、独身、彼女なしであった。

 

 正門すぐ奥には戦闘機が展示してある。琴にはただの飛行機でしかないが、景にとっては

 (いつ見てもスターファイターはカッコいいぜ……セイバーさんも決まってます! 素敵ですっ!)

 となる。

 そして、奏はそんな景の心を読み、琴に指示。

「お兄ちゃん、飛行機かっこいいねー」

 言わせた!

「だろだろかっこいいだろこれはF-86Fセイバーと言って航空自衛隊初のジェット戦闘機で音速こそ出ないものの軽量で運動性に優れ初代ブルーインパルスとして第一回東京オリンピックの空を……」

 早い早い、早口過ぎる! だから景にも彼女できないんじゃね? まぁ、彼女よりも戦闘機の方がセクシーに見えるらしいので仕方ないが。


 そんなことを言ってる間に広報館に到着した。ここで展示された装備品などを見ながら、場内での禁止事項や撮影についての注意、危険行為の実例などを伝えられる。

 吉田三佐、張り切ってます。普段の見学案内の時の数倍張り切っています。

 このあと、基地の整備ハンガーや駐機場を案内されるのだが、ここからの移動は全部徒歩となる。飛行場はとてもとても広いので、割とガチ歩きの見学コースだ。

 

「お兄ちゃん、そういえばこの間メッセに書いてたコールサインって、付けてもらえたの?」

 琴が景に聞いてきた。

 戦闘機パイロットは、空の上で誤解を受けることなく意思疎通を図るために、固有のコールサインを用いている。

 アメリカ映画の戦闘機乗りのお話とかで、よく呼び合ってるアレだ。『マーベリック』とか『バイパー』とかのかっこいいヤツだ。

「まだなんだよ。ほら、俺って特徴少ないべ?」

 大嘘つきがいた。

 飛行機が好きで、飛行機のことしか考えてなくて、飛行機のためならなんでもする。

 実は、これが航空適性で見つかってたら、パイロットになれなかった。こんなアブナイヤツ、誰が飛行機乗せるんだよ! 試験官の目、節穴かよっ! レベルで特徴的な景である。

 名付けする部隊の先任たちも、色々浮かびすぎて悩んでいる始末だった。

「かっこいい名前、貰えるといいね!」

 ふわぁっと笑う。その笑顔を見て奏も笑う。

 吉田三佐が癒されながら、沢井三尉めギリギリギリと嫉妬の渦を景に向けた。

 

 今進んでいる場所は見学者がよく歩くコースなので、民間人が歩いていること自体は珍しくない。と言うか、今日も先ほど午前の部の見学者がゾロゾロと歩いていた。

 しかし、こんなモデル並みのルックスがおんなじ顔して二人も歩いていたら、そりゃ目立つ。

 更に、配属されたばかりなのに飛行機バカすぎて基地内の有名人化している景が一緒なのだ。

「沢井三尉! そちらは? もしかして噂の妹さんか?」

 同じ部隊の同僚たちがやってきた。おそらく、どこかで見かけた同僚が部隊内に連絡したのだろう。

「はいっ! って、みなさん、お仕事は?」

「訓練だ訓練! 接客訓練!」

 そんな訓練項目はない。


「はえー、かわいい……」

「話には聞いていたが……本当にそっくりなんだな」

「こっちが姉の琴で、こっちが妹の奏です」

「さすが兄貴だな、見分けつくのか。俺には同一人物にしか見えん……」

 なんか、奏が誇らしげだ。

「見分けつきますよ。ほら、表情違うでしょ」

 ……いや、同じだろ。どう見ても一緒。両親でも見分けがつかないのに、なぜか兄には解るらしい。

「琴さんと奏さんね、初めまして、自分はフタマルサンスコでF-15Jに乗ってる……」

 自己紹介が始まった。


 戦闘機乗りは異動が多いために、交際がポシャるケースもとても多い。

 いきなりカレシが

「俺、明日から那覇勤務だわ」

 とか言い出すのである。着いてきてくれる女性はなかなか居ない。

 しかも『パイロット』と言う職から受けるイメージほどの高給は貰っていない。

 頑張って彼女を作っても、すーぐ別れる羽目になる……悲しぃ。

 そんなところに、この美女登場! しかも二人も!

 連れてきたのはみんなのオモチャ、沢井三尉である。と言う事は戦闘機乗りにも理解があるということか?

 当然、我も我もと人が集まってきた。


「えー?二人とも帝国大学卒! しかも院生⁉︎」

「ええ、帝大の理学部です。お兄ちゃんにたくさん勉強教わったので」

「ちょっと待て沢井三尉! お前、そんなに頭よかったのかっ?」

「自分は大学行ってないですって。しがない高専卒の航空学生ですから」


「物理学で博士号目指してるんですか……すっごいですねぇ」

「いえ、夢を叶えたお兄ちゃんに比べれば……」

「ちょっと待て沢井三尉! お前こんな日々をずっと過ごしてたのかっ?」

「自分は高専から全寮制ですって。もう十年ぐらい一緒に住んでないですよ」


 ゾロゾロとみんなで駐機場まで出てきた。そこには自衛隊の主力戦闘機の一つ、F-15Jとジェット練習機、T-4が並べられていた。

「これが今、俺が乗らせてもらってるF-15J戦闘機だ。凄いだろう」

「だな、まだ『乗らせてもらってる』だなぁ」

「早く『乗ってる』って言えるようになれると良いな」

「頑張りますから今は勘弁してください……」

「お兄ちゃん、がんばって」

「沢井三尉! あとで体育館裏な!」

 体育館裏なんて無いから。


「お二人はどちらにお住まいなんですか?」

 見学者の個人情報を隊員個人が聞くとか、普通はしないので安心してください。入場時に身分証明はしていただく事はありますが。


「茨城です。百里基地のそばなんですよ。小さい頃の兄は、毎日百里詣をしてました」

 奏が微妙に兄の過去をバラす。小中学生時代の景は、本当に毎日基地まで自転車で通っていた。


「俺、次の移動は百里希望しよう……」

「俺も……」

「俺も……」


 残念、百里に今はF-15J部隊は無い。飛行機乗りは、乗ってる飛行機によって移動先が限られてしまう。

「俺は百里の可能性あるしな、ヨシ」

 吉田三佐、ちょっと年の差大きいかな?無理とは言わないけどさ。


 駐機されているF-15Jは、あちこちにリボンや札がぶら下がっていてちょっと可愛らしい。

「近くで見ると、おっきい……」

 飛行機って、大きいのだ。とにかく翼の威圧感が半端ない。全長二十メートル、全幅十三メートル。丁度、学校のプールにすっぽりぐらいのイメージだ。その状態で尾翼の先端は飛び込み台に届くぐらい高い。

「凄いだろ。見てくれよ、このブレーキ配管のエッチさを!」

 全年齢への配慮をお願いします。

 と言うか、そんな場所見て喜ぶのはあなただけです。

 普通は飛行機を見せて『凄いだろ!』って言う時は、巨大な翼とか、大きく口を開けたエンジンとかを指すと思われる。

 いきなりブレーキ配管見せるとか、やはりどこかおかしい兄なのだ。

「ここここ、ほら。陸上戦闘機なのにアレスティングフック付いてんだぜ! はぁ、ワイヤー引っ掛けてぇなぁ……」

 ファントム無頼の読み過ぎである。

 ファントム無頼とは、景の地元の百里基地を舞台にした、二人のイカれた戦闘機乗りを描いた傑作漫画であり、景のバイブルその二だ。

 バイブルその一は『大空のサムライ』である。太平洋戦争を生き抜いた日本海軍のエースパイロット、坂井三郎の書いた自伝小説だ。


「あとほら、こっちこっち。このリンクが……」

 と、突然サイレンが鳴り響いた。

 琴と奏にくっついてまわっていた人の中から、四人ほどが駆け出していく。

「スクランブルだ。今行った人は次の待機番の人。あっちに見える建物からF-15J出てくるから」

 あっちに見えると言われても、ここから軽く一キロぐらい先である。戦闘機乗りの目と一緒にすんな。

 でも、音は響いてきた。あっという間に建物から出てきたらしき飛行機が滑走路に向かい、そのまま爆音を立てながら大空の向こうへと消えていった。

「今、二人飛んでったでしょ。で、あと二人待機で入ってるんだけど、その次の人がさっきの人たち。俺ももう少し訓練積んだら、あの任務に着くんだ」

 そう言って空を見上げる景。琴がうっとりと見つめ、奏がウンウンと頷いている。


「とか言ってますがね、妹さんや。沢井景三尉はまだまだヒヨッコボーイなんですよ。しっかり応援してやってくださいね」

「はい、それはもちろんっ」

「沢井三尉っ、いい妹さんじゃないか。ほんと羨ましい。ギリギリギリ」

「うーん、まぁ手がかからない妹でしたが」

「はぁ、こりゃもう、隊長案件だよな……」

「ですね」

「そうですね。行きましょう」


「ではお嬢さん方、これから沢井三尉の所属する飛行隊の隊長を紹介させてくださいませ」

「え? 隊長? え?」

「ちょっ、吉田三佐、勘弁してください……」


 そう言いながらも基地の中へと進んでいく。この辺り、実は部外者立ち入り禁止区域である。入っちゃダメです。

『コンコン……』

「隊長、失礼します!」

 入っちゃいました。隊長室。ゾロゾロ連れられて来てしまいました。良いの? いや、ダメだろ。

「こちらのお嬢さん方を是非ご紹介したく……」

「ん? こちらは?」

「はい、沢井三尉の妹さんだそうです」

「さ、沢井琴と申します、おに……兄がいつもお世話になっております」

「沢井奏です。ふつつかな兄ですがよろしくお願いします」

 奏、割と酷いこと言ってるぞ。

「あ、ああ、第二◯三飛行隊隊長の川辺です。沢井三尉にはこれからの飛行隊を背負って貰います。どうぞご安心してお任せください」

 さすがに隊長、人間ができています。急な訪問でも慌てず騒がず対応する、そこに痺れる憧れる。

「妹さん方は双子さんなのですね。琴さんと奏さん。お二方とも頭文字はKなんですね」

「はい、おに……兄もKなので、イニシャルだと誰が誰なのかわからないんですよ」

「二人ともK,双子のK。おい、沢井三尉。確か名前は景だったよな?」

「はい、沢井景です」


「よし、お前、今日から『ツインケイ』な」


「………………は?」

「いや、だから、今日から沢井三尉のコールサインは『ツインケイ』に決まったから。じゃ、あとで基地司令のところへ行ってくるわ」

 痺れて憧れた俺がバカだった……

 景が正直絶望しているところへおいうちがかかる。


「良かったな。よろしくな、ツインケイ。明日は飛ぶ予定だからな。頼んだぞ」

「ツインケイかぁ、理由を知ったら忘れられなくなるコールサインだな」

「良いなぁ、双子の妹ツインケイ……」

 最後の一人、それは妹が良いのか名前が良いのかどっちだ?


 こうして、沢井景航空三尉のコールサインが決まった。

 景はこれから、空の上では必ずこう呼ばれる。


『双子の妹、ツインケイ』



「はぁ、お兄ちゃん、かっこいい名前……」

 いや、そうか? 良いのか? それで? 

 

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