第40話…和子の嫉妬!!?

1988年9月某日…牛舎にて

朝10時、俺は和子と牛舎で牛の世話をしていた。すると和子に突っ込まれた。

「清ちゃん!皆とデートしたんやろ!」

「か…か…ず…こ…ちゃん…ご…め…ん」

「謝らんで良いけど!うちとも遊びに行こうよ!」

「勿論、ええよ!!いつ行くの!」

「明日の夜はどう!?」

「どこに行こうか!?」

「ショッピングモールで食事と買い物したい」

「じゃ〜そうしよ~」

そう言う理由(わけ)で結局の所バラバラで4人とデートをする俺であった。


デート当日の朝

いつもの様に朝は4時30分に起きてデート用の服を準備してから仕事に出かけた。牛舎の仕事はとても大変だが、和子のお陰で仕事を続けて行けたのだと思う。なのでいつも4人の彼女達には感謝をしていたのだ。

AM8時には和子が牛舎に来て牛舎の仕事を手伝ってくれる。子牛の哺乳などの手伝いをしてくれる。牛舎の仕事を一通り終えると厨房やプラントなどの仕事をする。勿論お昼前には哺乳や餌やり牛舎の掃除と1日中牧場内を走り回って居た。兎に角観光牧場の一日は本当に忙しい

そんな忙しい時間を終えて和子ちゃんとのデートの時間がやって来る。

「和ちゃんお待たせ〜!」

「清ちゃん遅〜い!!」

「そんなに怒るなよ~」

「まぁ!ええわ!行こう!」

和子は俺の腕を組んで車に向かった!

……車内では……

「なぁ!4人の中で誰とのデートが楽しい?」

「みんな楽しいよ!!」

「強いて言えば!?」

「和ちゃんとはまだしてないから決められ無いよ~」

「そうかぁ!?じゃ〜今日終わったら教えてよ〜」

「決められないけど、わかったよ〜」

そんな話をしながら目的地のショッピングモールに向う。

ショッピングモールは車で約30分ぐらいの場所にあり映画館やレストランなどを併設しているショッピングモールだ。

ショッピングモールに着いた俺達はまずは和子ちゃんの買い物に付き合う様にした。

「ねぇ~!何を買うの!?」

「可愛い!洋服を買いたい」

女子だなぁ!と思う俺だった。

洋服のコーナーに着くと花柄のワンピースとシックな柄のワンピースで和子ちゃんは悩んで居た。

「ねぇ!どっちが良い!?」

と聞いて来たのでシックな柄が好きな俺は

「シックな柄の方が似合うと思う」

と答えると、和子ちゃんは

「そう言う。時は嘘でも花柄が似合うと言うもんやで!」

とご立腹だった。まだ17才の彼女にはやはり花柄が似合うと言うのが正解だったかも知れない。でも俺としては和子ちゃんにはシックな柄のワンピースを着て欲しかったので、それを伝えると、悩んだ挙げ句シックな柄のワンピースを購入した。

「じゃ〜この服は清ちゃんとのデートのみ着るね」

と笑いながら言った。

服を購入した後はレストランで食事をする事に

ショッピングモールにはステーキ専門店や釜飯の専門店などがあり俺達は釜飯の専門店に入った。

「和ちゃんどれにする!?」

「うちなぁ~五目釜飯セットにする!」

「じゃ〜俺も一緒にするよ!」

注文を済ませた後はずーっと他愛のない話をして居た。仕事の話、由紀子ちゃんや紀子ちゃんとの話などをしていた。話をしていると釜飯セットがやって来る。

「五目釜飯セットでございます。この火が消えてからお食べ下さい。」

釜飯の良い臭いがする

「清ちゃん良い臭いがするねぇ!」

「そうだね!」

「牧場のレストランで出せないかな!?」

「う〜ん釜飯用の食器があればできるけどねぇ」

「うちじゃ回転率が良くないと無理かなぁ!」

「支配人に相談するのは良いかもね!」

そんな話をしているとちょうど火が消えていたので俺達は釜飯セットを食べる事にした。

「めちゃ!美味しい」

「和ちゃんご機嫌だねぇ!」

「女子は美味しい物食べると幸せなのよ」

「そ~なの!俺とのデートは」

「清ちゃんいけずやわ〜」

そんな会話をしながら美味しい五目釜飯セットを食べた。

食事の後は帰宅するだけだが、帰りの車の中でも和子は攻めて来る。

「清ちゃん車を停めてや」

車を停めると和子が言ってくる。

「みんなのデート最後はKissで締めくくるんやろ!」

俺はドキッとしたが、他のみんなと同じ様にほっぺにちゅ~をして和子ちゃんとのデートは終わったのであった。


PS

本当にいつになったら1人に決められるのか?

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結婚するの!しないの!どっちよ! 清ピン @kiyotani

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