第5話 新展開?ご褒美が欲しいですわ!

実乃里「匂いますわ…」

「………」

実乃里「私以外の女の匂いがぷんぷんと」

「…浮気された彼女みたいな言い方すんな!」

この日は確かに、前カノのゆうこちゃんと朝まで一晩中、生でやりまくっていた(前話「前カノが「実の妹は抱いちゃダメだよ?」と釘を刺してきた」

https://kakuyomu.jp/works/16818093077527731785/episodes/16818093077679507411

参照)。

しかし、今は夜。シャワーだってさんざん浴びたのに。


実乃里「私、匂いには敏感なんですの。先生は一年ほど恋人がいらっしゃらないと…。では!この女は一体!?」

「………」

実乃里「はっ!ま…まさか…風俗…穢らわしい!」

「違うわっ!」

実乃里「はっ!ま…まさか…私とひとつ違いという実の妹さんを…穢らわしい!」

「そんなに俺をヘンタイにしたいのかっ!」

実乃里「…では、なんですの?」

「い、い、ま、せ、ん!!」

実乃里「(これはゆゆしき事態ですわ!)」

実乃里「…先生、何で私、小学五年生の学力テストやらされてるのですか?」

「だって、君、どう見ても、そのあたりの算数でつまずいてるんだもん」

実乃里ちゃんは、英語筆頭に成績優秀。ただ一科目、数学だけが…パ~。俺が受け持つのも数学一択。

実乃里「さすがの私も小学五年生の問題であれば……む…難しいですわ!」

そりゃそうだ。一応、偏差値60クラスの中堅中学校受験問題の抜粋。

「まずは、このクラスで目標80点だな」

実乃里「…先生、モチベーション維持の為にご褒美が欲しいですわ」

「………参考までにどんな?」

実乃里「ファーストキ…」

「却下だ!!」

実乃里「なんでですの!?」

バレたら社会的に抹殺されるわ!

実乃里「で…では、添い寝…」

「じゃあ今日はここまでってことでさような…」

実乃里「待って待って!」

こ…この肉食系女が!!

実乃里「で…では、今度の日曜日に…ドライブに連れていってくださいませ」

「…どこに」

実乃里「三浦半島などいかがですか?」

「…分かった、90点以上なら付き合う。車を出してやる」

実乃里「…90…鬼畜ですわ!」

「嫌なら良いよ」

実乃里「くっ…分かりましたわ!」

― 

実乃里「出来ましたわ」

「………てめえ…ブラフ咬ましたな!!」

実乃里「何のことですの?」


……満点だった!!

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