思い出

@KABAUnagj

第1話

ふと昔の事を思い出す事がある

特に最近は多い

仕事に追われ、家庭も崩壊し、

仕舞いには、体調を崩し、診断結果は、

「難病」

きっと心が病んでいるのかもしれない

元々睡眠時間も少なかったが、

一段と寝れない時間が増えた

そんな中で1番に頭に浮かぶのは

「幼なじみとの記憶」

彼女と過ごした大切な思い出である

彼女との出会いは

ドラマや漫画でよくある

家が近所で、同い年

気付けば常に一緒にいる存在だった

幼稚園、小中と同じ

高校は違ったがいつも一緒だった

理由としては、家が近所というのもあるが

彼女と中学から付き合っていたからでもある

そんな彼女は、普段はのんびりで、天然

温厚そうに見えるが

怒ると誰彼構わず意見を言うし

後先考えずに行動する

温厚なのか、短気なのか

なんとも言えない性格であった

そんな彼女との思い出を1つ

語らせてもらおう

それは学生時代、遊ぶ事が楽しくて

彼女より友達を優先していた時の事

余りにも放置しすぎて

彼女から呼び出された

そして合流して彼女の第一声は

「お前浮気してるだろ」

と言って、頭を鉄パイプで殴られた

結論から言うと勘違いで行動したのである

そしてこれだけ聞くと、

頭がおかしいと思うかもしれないが

普段の彼女は違う

何をするにも俺を優先してくれるし

我儘も言わない

今思えば本当にいい人だった

そんな幼馴染の彼女はもういない

彼女とは高校を卒業して1年後、19の時に別れた

原因は俺の勘違い

浮気されたと思い込み別れた

彼女は何もしていないのに

俺は信じてあげることが出来なかった

最低な人間である

そして彼女と別れてから

再会したのは23の時である

それからまた連絡を取り合うようになり

一緒に出かけるようにもなった

ただ、楽しい時間は急に終わりを迎える

その日も、いつもの様に2人で出掛けていた

そして、彼女を家に送りとどけ

いつもの様に

「またね」

と言って別れた

次の日、親から電話

「○○ちゃん病院に運ばれたって」

それを聞いてすぐに病院に行く

ただ着いた時にはもう彼女は死んでいた

死因は癌、病気だった

癌だと言うのは誰も知らなかった

彼女の親でさえ知らされていなかった

その後、彼女の日記を渡され確認すると

癌が見つかった時には

ステージ4末期で

余命を宣告されていたらしく

治療するよりも

最後まで俺と一緒にいる時間に使いたいと

書いてあった

小さい時からずっと楽しいことも

時には喧嘩をしたり、泣いたり、笑ったり

一緒に育ってきたからこそ

俺は悔しくて泣いた

彼女にもっと色々してあげれたんじゃないか、

後悔という辛く、やり場のない怒りの混ざった

複雑な感情が俺の中を巡っていたが

日記の最後に

「辛く苦しい時もあったけど、幸せだったよ。

○○○と一緒に居れないけど、泣かずに

私の分まで幸せになりなよ、またね」

と書いてあるのを見た時には

人生で1番泣いた

その後は違う人と結婚して子供もできて、

幸せだなって思っていたけど

失敗して、後悔して

俺何も成長してないなって思っていたら

体調崩して、気持ちが病んでいる時に

彼女のお墓参りしたら楽になった

それ以外にも昔からの親友

新たにできた親友達を

心配させない為にも早く病気を治して

元気な姿を見せれるように頑張っていこうと思う。

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