第25話 校外遠征

どうも〜。『暁』のソラですっ!!前回は樹海で遊んでました!!それから1週間が経って、校外遠征の日にちです!!

では、どうぞ!!



「ん〜、ねむい。」

「ねぇ、ソラって毎日眠そうじゃない?」

「あ〜、それはなぁ、俺は人と違って性欲、食欲がほぼない代わりに睡眠欲だけ大きいからね。割合にすると、人より、睡眠欲が2倍、食欲が0.6倍、性欲が0.4倍になってるからね。」

「へ〜、ソラくらいになると3大欲求までイジくれるの??」

「そうだな。」


まぁ、好きで弄ってるんですけどね。


「まぁ、それはいいとして、馬車なの??」

「あぁ、全員入れる馬車だぞ。多分、乗り心地はいいと思うぞ。」





「わ、揺れないのね。いいなぁ。公爵家でもないのに。」

「あ、これ俺の改良型。」

「うん。もう突っ込まないわ。」


なんで??突っ込んで欲しかった。


「はぁ、快適、快適。」


「そうね。でも────“車”が恋しいわね。」

「おい。昴。お前成人してないから乗れないだろ。」

「あなたも乗れないでしょう??ソラ?」

「うるさい。俺は免許持ってるし??」

「なぜ??」

「年齢、見た目、その他もろもろいじくれるんで。」

「むか!!」

「ごめん。ちょっと待って??ソラ?クルマって何??」

「え??」

「それについては私が説明しよう。」

「ん?なんで、カーマイン??」



「まぁ、いいだろう??たまには昔の故郷についても話したいなぁと思っていたことろなんだ。」

「へぇー。」


いや、でも待てよ??箸の扱い何気に上手くなかったか??醤油に関しても頬を緩ましてたし………刺身と白米に関しては、ニコニコしてなかったか??

あれ?おかしいな。完全に元日本人疑惑が………


「実は、私は異世界人なんだ。えっへん!!」


「はぁああああああああああ!?!?!?聞いてないんだけど!?」

「いや、聞かれてないし。」

「いや、でもさぁ!?」

「まぁ、気にすんな。言うて、2020年頃までは日本にいたぞ??とある男の子に助けられながらな。」


あれ??一致してるぞ??前に中学生の間に助けてた女の子と一致してるかも??


「因みにどこで??」

「んーと、東京、とかだっけな??」

一致してるな。

「因みに何区??」

「どこだっけな?東京回りまくった覚えがあるな。」

「………俺じゃね??」

「ふむ、なんかそんな気がするわ。」

「ちょっとまって。着替えてくるから。」

「着替えれるのか??」

「楽勝………ほら。終わった。」

「待つ必要なくない??」

「それはそう………で、どよ??」

「うん、その格好して────うん。結婚しよ??」

「なんで??」

「だって約束したじゃん。」

「向こうの世界だから無理だろ。しかも時効だろ。」

「恋に時効なんてないよ??」

「あるだろ。」

「ないよ。ねぇ、みんな。」

「はい。ないですね。」

「ない。」

「ないな。」

「ひどくない??」

「私はソラくんを肯定します!!」

「え?時効あると思うの??」

「はい。私はソラくんを肯定します!!」

「ねぇソラ、どうすんの。モミジちゃんがソラ全肯定になっちゃったけど?」

「いつか治る。きっといつか。」

治ると思いたい。治る………よな??

「まぁ、それはともかく、カーマインは日本人なんだなぁ。」

「そうね。それは驚いたわ。」

「むぅ、私たちはついていけないのが悔しいわね。」

「ってか、なんでこっち来たの??」

「向こうでこっちの女神に手違いで殺されてな、『チート』であるアルカナの『世界』を手に入れて、こっちに来たんだ。」

「へー、でも、こっちの世界に『世界』っているんじゃないの??」

「いたらしいぞ??でも私がこっちに来る少し前に死んだらしくてな。ちょうどいいってことらしい。」

「ふーん。ってそうこうしてるうちに着いたね。」

「ね!ビーチだぁ!!やったあ!!」

「ったく。お前ら、はしゃぎすぎるなよ!!」

「はーい。」



自由行動時

「はぁ、やっぱり疲れたなぁ。」

「ん?何が疲れたの??」

「あぁ、アリシアか。いや、今まで結構やってきたなぁと思ってさぁ。」

「そうね。私も疲れちゃったわ。特に考えたくもないクソ野郎とかね。」

「誰だそれ??」

「婚約者よ。考えたくもないし、口に出したくもないわね。」

「そんな嫌いか。あいつが。」

「えぇ。嫌いよ?そもそも最初に婚約したのはソラ、あなたよ??あなたが好きだったから婚約を了承したのよ?なのに、無能だからって放り出した。だから、婚約はヤダ。と言ったはずなんだけどね。弟だから頼む。って直々に言われたから、あなたの弟だから大丈夫かな?っておもって付き合ったのよ。なのに、あいつはぁあああああああ!!!」

「そんな大変だったんだな。」

「あなたほどじゃないけどね。ほんとに孤児院のときはごめんなさい。私がもう少し立ちふるまえてたら────」

「そんなん言ったってしゃぁねぇよ。孤児院から出たから今の俺があるし、出てなかったら多分こうして名前を呼びあってられなかった。そもそも死んでたかもな。だから─────感謝してる。ありがとう。アリシア。」

「いいわよ。………んー、スッキリしたぁ。ほんと、ストレス溜まってたわ。」

「よかったよ。じゃぁ遊んでこいよ。海なんてそうそうないぞ??」

「あなたは??」

「んー、俺はちょくちょく行ってたなぁ。」

「む。学校抜け出してないわよね。」

「う。抜け出してました。はい。」

「罰として私と来る事ね。来なさい。」

「はいはい。仰せのままに。お嬢様。」

「うん。いいわね。昔の呼び方もね。」



そうして、海で泳いでいると。


「ばぁ!!!」

「うぉわぁああああああああ?!?!?」

「えっへん。私がやっぱり強いと思うなぁ。」

「アルカナは使うなよ………。そもそもアルカナって強いよなぁ。」

「そりゃぁね。だって『審判』だもん!!」

「………まぁいいか。で、どうしたの??アメリア。」

「いや〜、お兄ちゃん。真面目な話。いい??」

「どーぞ。」

「異世界、どんな感じだった??」

「ん?それ、昴だったり、カーマインに聞けば良くない??」

「いや、ここの世界で育って他の世界に行ってみてどう思ったのかなぁって。」

「そうだな………すっごい不便で便利だった。」

「え??矛盾してない??」

「あぁ、俺が行った世界は魔法がなくって、そもそもマナっていう概念がなくって凄く不便だった。でも、科学技術が素晴らしいほど進歩していてびっくりしたね。『車』っていう鋼鉄の四角い乗り物だったり、『飛行機』っていう鋼鉄の白い鳥だったり。移動は便利だったね。それと、情報伝達速度も滅茶苦茶早い。どんくらいって目で負えないくらい早い。」

「そんな早いんだ。」

「あぁ、光の速度かよって思うくらい早い。」

「いいね。それがあったら────どんな事でも出来ちゃうね!!」

「それほど便利なもんでもないけどな。それは『ネット』って言うんだがな?便利な反面すごく怖いんだ。」

「例えば??」

「変なおじさんが絡んできたり、他の人になりすましたりとか出来ちゃうんだ。だから、詐欺すらも出来ちゃうんだよ。」

「そーなんだね。やっぱり、私はこの世界でいいかも。でも───お兄ちゃんがそっちがいいって言った時はそっちに行くよ。」

「そっか。」

「うん。………ちょっと辛気臭い話になっちゃったね。遊ぼ。兄妹らしく。双子らしく。」

「いいね。じゃぁ、競走だ。」

「う、負けるかも。」

「弱気だなぁ。あ、勝ったらなんでもしてあげるよ?」

「………いいの!?どんな手つかっても勝つからね。」

「兄として負けられないね。」

貞操の危機もあるしね。




「はぁはぁ。ギリギリ負けた。」

「あっぶねー。ギリ勝った。」

「うーん。なんで負けたんだ??色仕掛けしたから??」

「ソウダトオモウヨ?」

「ん?なんでカタコト??思い出して反応しちゃうから??」

「…………ちがう。」

「え〜、妹だもんね。そりゃ欲情してくれないよね。」

「当たり前だろ??何を言ってるんだ??まぁ、名前とかは変えてるから問題は無いけどね。」

「…………いや、愚弟がいるじゃん??」

「あー、はいはい。居ますねー。」

「うん。そいつがね?私の事が好きだ。第2夫人にしてやるとか言い出してね?」

「何言ってんの??」

「うん。だからね、お兄ちゃんが死んでたら、付き合ってあげるよー。って2年前に言ったの。」

「で、どうなったんだ??」

「で、ずっと言い寄られてたから、いい加減ウザイって思ってきてね?実力で叩きのめしてあげるって言って、そのままぶちのめしちゃった。」

「まじで、うちの弟何してるんだろ。」

「あ、ゼーアさん来た??」

「あぁ、1回殺されかけたけどな。」

「ふーん、いまなにしてんの??」

「馬車で寝てる。」

「あの人メイドだよね?」

「あぁ、アサシンやってるメイドだな。」

「なんで寝てるの??」

「さぁね。寝てるのはずっとだぞ。『見つけれて良かったです。アル様。監禁していいですか?』って言ってきてるから寝させてる。因みに寝言でも言ってた。怖すぎる。」

「ふーん。そうなんだぁ。じやぁ私と一緒に過ごす??」

「いや、遠慮しとくよ。」

「ん、残念。じゃぁね〜。」

「またな〜。」






「ぼ〜。」

「るっ!!」

「なんだよ。モミジ。」

「どう??このえっちな水着。ソラくんの為の初見せだよ??」

「あふん。」

「欲情してよ〜!!このちっぱいじゃダメだと言うのか!!くっ、やっぱり昴先生やカーマイン先生、アメリアさんやアリシアさんとかのでっかい母性あふれるおっぱいじゃきゃだめなのかっ!!」

「変態が。」

「えへへ〜。やっぱり、ソラくんに罵られると嬉しいです!!」

「うん。マジの変態だ。ドMだな。」

「どえむ??なにそれ。」

「ん??あぁ、度が過ぎるほどの最高なMミジってこと。」

「えへへ〜。これからもドMになれるよう、頑張ります!!」

「うん。頑張って。あ、その言葉通りにスバルに言ってきてご覧。大爆笑するから。」

「ほんとですか!?あの人笑うところ見ることないんですよねー。笑わせてきます!!」

「おー、行ってらっしゃいー。」



そうして、そのビーチで笑い声が響きまくったとされているが、それはまた別の話。


そして、更に、昴にソラが投げ飛ばされるまで20秒後とされている。






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『俺修羅』


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『信馴染』


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