文豪の名を当てよ!! 折句で歌に名前を詠み込みました。さて誰でしょう?

西しまこ

文豪の名を当てよ!! 折句で歌に名前を詠み込みました。さて誰でしょう?

誰も罪人ざいにんなるべし 覆ひたりさやかに隠し無辜むこの顔すれど


夏のに珍しき人に遭遇す 背恰好笑み 記憶のままで


寄る辺なくさやさやそよぐ野の花よ 飽きることなく恋ひてくべし


なかなかに遥か来たりぬ 楽ならず忠実たれと休まずに


福と幸ざあざあ手から嗤ひ去る き着く先で塵と消え失せ


飽くなるや 田川の景色に龍昇り野に降る恵み透けて光れり


国を捨て北へと逃げむ だけど在る独居のしるべポーラースター


ええっとね、どいつがどちらの側にいる? 乱散としてポイント見えず


何くれと家事する母よ 豆があり厚い皮の手しかりと握り


いただきをずうっと夢見て満ち足りぬ 今日も明日も彼方へかむ


見上げれば屋根越す緑ざわざわと権威を奮いじわり取り巻く


萌ゆる春 リスの親子が横断す 硝子越しにて愛しく思ほゆ


谷嵐 ざきんと折れし純真なイチイの木見て朗々と嘆き


小田急で桜見に行きしのどかなる素敵な思ひ出けぶるやうに見ゆ


かすかなるじいじい虫のもう少しと 閉じた窓開け籠夜ろうやを臨む


沖の海ざざんざざんと規則音 降下する波揚上ようじょうするうねり


ひたむきに群生する穂小さき実 力強く生き揚々たりぬ


逆さまをぐるっと回し 鎮座する安穏としたご利益ある顔


他愛ない約束すらも守られず かたく目を閉じ家路思ほゆ


く先を目の奥浮かべ汲々と才磨きたり悔ひなきやうに


 




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文豪の名を当てよ!! 折句で歌に名前を詠み込みました。さて誰でしょう? 西しまこ @nishi-shima

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