~童貞短歌~第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト 【短歌の部】二十首連作部門

飛鳥休暇

~童貞短歌~

車窓から手を出して風感じようこれがおっぱいと同じ感触



なぁ、聞いた?あいつだれとでもやるってよ。その「だれでも」におれはいないが



絶対におれのほうが先に好きになったあの子もあの子もあの子もだ



見るまではおれは絶対信じないきみはおしっこもうんこもしない



お前たちいつも同じ寝床ですまん今日もエリエール二枚のなか



夏休み明けに雰囲気変わったね太陽の色に染まるくちびる



ぼくのこと好きなんでしょう本当はプリント回すとき手が触れたし



純潔を三十まで守りきれればわたしの勝ちだハリー・ポッター



もう少し座ってていいよぼくの席きみのかたちが刻まれるまで



胸か尻どっち派だとか特にない月の重力知らないように



コンドーム財布に入れて持ち歩く消費期限とかありますかこれ



そっちのも美味しそうだねとか言える人間ならば童貞してない



シャンプーの種類けっこう詳しいよ理由はひみつ絶対ひみつ



三次元の女にはない柔らかさモニターの中のきみは微笑む



ふざけんなおれもお前らと同じよに恋をするのだ視界の外で



ああどうか神様ずっと夏でいて前の席はかならず女子でいて



ほらあいつあんたのこと好きなんじゃない?ぼくの好意は消費の娯楽



いい女抱くために購入したギターFのコードの難易度に散る



球蹴って遊んでるやつのなにがいいおれの邪眼より強いのそいつ



セックスは気持ちいいものと聞きました歯が三本しかないおじさんに

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~童貞短歌~第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト 【短歌の部】二十首連作部門 飛鳥休暇 @asuka-kyuka

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