2章 ミスリルランク世界

第15話 また夢の繰り返し?

 眠気が一気に払拭ふっしょくされた。

 セレンとの結婚後私達はどうなったのだろう、幸せに暮らせた事だろうな? あの世界に思いは残るが、今は現状把握はあくだ!


 また夢の繰り返しが始まったようだ……今度はどんな世界か、自然な会話からの情報収集だな、ウノフパーティーは山賊団討伐の依頼を受けているとか、私達単独討伐なのか? ならば小規模な山賊団なのだろう。

 この世界での私も勘は働いていたのか? 働いたならば無謀なギルド依頼を受けては無いはず。


 私の装備は……戦う輸送隊の時使っていた頑丈な長剣、腰には収納袋にタグは当然カッパー、シルバーに昇格するための依頼だとかだったな……。

「ウノフ? ぼ~っとしてないで朝御飯だよ!」

「あぁ、旨そうだな」

 朝飯食べながら情報収集するか。

 おそらく面倒見の良いジェフに任せっきりだっただろう、ジェフに聞くのが一番手っ取り早い。

「ジェフ……おっお! これはジイタケだ!!」

 聞こうと思ったが、スープに私の大好物ジイタケを見付けて話がそれた。

「私が見付けたのよ!! ジイタケの群生」

「エレナ! ジイタケ大好物なんだ!」

「知ってるよ、だから頑張って探したの、喜んでくれて頑張った甲斐が有ったわ」


 ※ここで紹介しているジイタケは椎茸とは全く無関係なキノコです。

 ググっても見当違いの椎茸しか検索されない、僅か60年程で忘れ去られてしまったが、たきぎ取りのついでに山に入ると一番多く目につく食用キノコでした。

 色は薄茶いろより肌色に近く、汁物に入れるとトロリとして非常に旨いキノコだったが、今では日本中山を利用しなくなり、荒れた山から絶滅したようです。


 作者は揚げと里芋ジイタケの炊き込みご飯が好きでした。




 トロリつるり旨いジイタケスープを堪能して、肝心の事を聞きそびれてしまった。



「大雑把なウノフの事だ、何も作戦ねって無いだろ? この先の山小屋を根城に、20人の小規模山賊が居る、親分の名はクンタキンテ大男だそうだ。山小屋を見張って居て出てきた山賊を個別撃破する、長期戦になる作戦だがウノフこれで良いか?」


 ジェフの分かり易い発言は非常に助かる。

「あぁ、それで良い、取り合えず根城の山小屋を確認に行くぞ」


 皆一斉に行動を開始した。




「ジェフ? ここで間違い無いか? 山小屋じゃ無い、あれは砦だぞ!」

「場所は間違い無い! ギルド情報に間違いが有ったようだ……ウノフ中止するぞ!」

「あの規模で20人は無いな! 山賊は100人ほど居るだろう……折角だ、あの高台に登って偵察するぞ」


 急斜面の山登り、若いって良いな全然疲れん。

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夢の途中 犬時保志 @ysxyz

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