第3話

さすが人気者は違うな

クラス替え発表されたその日に

もう中心人物になってる


私は明日からまた不登校になると決めて

終わりの予鈴がなると同時に席を立ち

すぐに玄関から出ようとした時


優「東、明日からも学校来いよな」


後ろから声を掛けられて

驚きつつ振り向いた


千歌「え、あ、、うん、、」


逃げるようにその場を去った

なんて愛想のない、、

自分の反応を恨んだ

あの優がわざわざ声をかけてくれたのに


千歌「ほんと、情けないよなあ」


優への特別な感情を抱きながら

早歩きで家路についた


千歌「ただいま」

母「おかえり、どうだった?」

千歌「クラスは3年2組、担任は今田先生」

母「そう、今田先生ね」

千歌「でも学校はやっぱり行かないよ」

母「そっか、、わかった」


元々私の不登校の原因は

両親の離婚、学校でのいじめ、私の内向的な性格などにあった

そんな私にとって優は

とてつもなく眩しい存在だった

誰にでも優しくて平等で

優の優しさや明るさに何度救われたかわからない

心の中で感謝はしつつも

それを伝えられないでいた


千歌「優はほんと、、」

母「ん?」

千歌「なんでもない」


ボソッと呟いて自室にこもった


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タイトル未定 @boriko_00

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