モノローグ

モノローグ

ずっと、死にたかった。

今でもちょっと消えてしまいたくなるよ。

最初から、別の誰かが僕の代わりをしていたとしたらって。

本当はさ、この世界には何の意味もないって思うんだ。

生きることだけが正しいことではないと思う。

みんな無意識にでもあれこれ理由をつけて生きてるんだ。

そうじゃなきゃ、わざわざ生きてないからさ。

生きる意味はあるんじゃなくて、つくるものなんだ。

それがわからなくて、被害者みたいに思ったときもあった。

でもそういうわけでもなかった。

そんなこと考えてもなんにも変わらなかったからね。

だから、もういいかなって思ってたんだけどさ。

………。

僕はこの先が怖い。

怖くてしょうがないんだ。

一日の起きている時間、ずっとそうなんだ。

辛くてしょうがないよ。

でも確かに僕は知ってしまった。

見つけてしまった。

変わらずきらめいているものを。

僕が唯一信じれるそれを。

夢を見つけてしまったんだ。

こんなの、やっぱり子供みたいって思っちゃうけどさ。