ダメンズウォーカー冴子

@k0905f0905

第1話

「冴子、二万、二万でいいから

貸してくれよ」

銀行員、才冴子にダメンズ奥山啓二

が金を無心した。

冴子にとってはよくある光景だった。

ダメな男ばかり好きになる。

ダメだとは思っていてもやめられない。

まるで男性中毒だと冴子は

ときどき自分を嘲り笑っていた。

「なっ、頼む、頼む」

啓二が拝むように両手を合わせた。

「また、パチンコに使うんでしょう」

「エへへ、ばれたか」

啓二が頭をかいた。

「なっ、頼むよ、なっ、冴子」

そのとき冴子のケータイが鳴った。

「了解、ターゲットは悪徳国首相

揚黄濁。ただちに狙撃します」

冴子はそう言うと、ポルシェに乗って

消えた。

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