第36話 強くなれ!そして突き抜けろ!
36話ー① 歩く珍獣 ピカピカ夫婦?
ルシアが酔い潰れてから55日が経過した。
僕らは強くなるために、かなり高い強度の修行をこなす日々を送っていた。
天道夫婦に剣術や武術を習いに行ったり、魔道神ソロモン様から貰った神術指南書の習得を続けたりと、目まぐるしい1ヶ月を過ごしていたのだ。
そして僕らはその日の訓練を終え、敷地内の平原に丸いクッション椅子を置き、満点の星空を見ながら今後について話し合う。
「ふぅ。忙しい1ヶ月だったね。でもなぁ、コツコツ強くなるのは大事だけどやっぱり当面の問題は……」
「そうね。根源共鳴の持続時間の延長と更なる強化よね……1ヶ月本腰をいれたし前よりは強くなっていると思うけれど。」
実際ザラーム相手には根源共鳴でさえ歯が立たなかったのだ。
『天武』を使えていればもう少し結果は違っていただろうが……それでも敗北はしていただろう。
しかしどちらにせよ、30分前後という時間の制約は大きい。
たとえザラームと互角に戦えるようになったとして、相手に30分粘られればこちら負けてしまう。
「欲を言えばやっぱり......根源共鳴状態を永久に維持できる事だね。」
「原理的に永久にっていうのは厳しいわよ?ただ最終的には、数週間単位で維持することを目指すべきだとは思う。」
数週間単位で維持できるようになれば、半永久的に運用できる可能性はある。
途中で根源共鳴が解除できれば、余った力で再度共鳴ができるかもしれない。
必要な時にいつでも付けたり消したりできれば、ほぼ永久と言えるのではないだろうか?
「でも根源共鳴単体で鍛錬する事なんてできるのかしら……そもそも根源共鳴自体、私達だって分からないことだらけだわ……」
「確かにねぇ。常時発動してみる?光り輝くオーラを君のオリジナル魔法で隠せたらだけど。」
根源共鳴発動時は眩い光を放ってしまう。
更には膨大な存在感やエネルギーも放出してしまうのだ。
別に今は隠していないから誰かに見られる分にはいい。
しかし、もし根源共鳴の反動が来ている時に誰かに命を狙われると流石に命が危ない。
「やってみる。ただし切れた時の事が怖いわ。修行ついでにエリーちゃんやベレス夫婦も呼びましょ。」
「そうだね。いやぁ〜でも光輝く姿のまま生活したらもう歩く見世物だなぁ。サーカスよりたち悪い。」
もはや変態の域。まさに光り輝く珍獣。
もしそんな事になれば僕たちは次の日から『ピカピカ夫婦』とか呼ばれる事になるだろう。
未開の原人である『脳筋夫婦』と同じような呼び名になることは、絶っっ対に避けなくてはならない。
しかしそれは今はいい。
「ぅぅ……」
「!?ルークどうしたの!どこか痛い所でもあるの?やっぱりまだ傷が……」
「ぅぅ、ぁ〜。クッションがキモチィィ。」
「……わざとよね?」
当然ワザとである。からかっているだけだ。
「知りませんね。無実です。悪気は……なかったんですぅ〜」
「……キモイしウザいわ。レベル低。」
「グフッ……」
めちゃくちゃ辛辣!?ちょっと刺さる。
「この際みんなで修行するかー。あの脳筋共も呼ぼう。」
「予定合うかしら?あの2人結構忙しいわよね?」
「まぁダメ元で連絡してみよう。今。」
「今!?こんな夜遅くに??」
ルシアのツッコミをフルシカトして通信魔法で連絡をする。
そのくらいアイツとは長い付き合いなのだ。
「おーい。俺俺。俺だよ俺。明日から空いてる?1ヶ月くらい。」
【お。ルークか!1ヶ月?流石に空いてねぇよ悪ぃな。】
「みんなで修行やるんだ。1ヶ月分の衣食住とか旅代とか全部出すよ。何なら1ヶ月分の2人の稼ぎ分くらいも払っちゃう。再考を求む〜!」
【ルーク。明日からの予定は急遽なくなる予定になった!明日お前ん家の前に行くぜ!タダ飯とただ酒だ!】
予定がなくなる予定って何だよ。
完全に飯と酒と金に釣られただけじゃんか。
やはりこいつらは脳ミソまで筋肉で出来てるらしい。
「OK。じゃー時間は適当で。明日は1日家にいる予定だから来てくれ。もしもいなかったらその辺で適当に時間潰しててよ。」
【うっし!んじゃ酒と肉を奢られにいくぜ!じゃ!そういう事で明日な!!】
あいつらどんだけタダで酒を飲むつもりなのだろう。何て現金なヤツらだ。
その後エリーにも連絡をした。快く受けてくたが、自宅まで迎えに来て欲しいという謎の要望付きだっが......
次の日……圧倒的な科学惑星に行く事になる。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★
どうもこんにちわ。G.なぎさです!
36話ー①をここまで読んでくださりありがとうございます!
久々に来た平穏の日々。
しかし2人はつかの間の安息を堪能せず、全て己の修行に費やしていた?
そしてみんなで修行をする事に???
もし面白い、続きが気になる!と思った方は【♡応援】や【星レビュー】をしてくれると.....超嬉しいです!!
何かあればお気軽にコメントを!
今後と2人の関係と更なる大きな運命とは??
更新は明日の『『22時過ぎ』』です!
明日も更新できるか分かりません可能な限り更新します!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます