17話ー➅ 十神柱に届きうる力
『我、誕生より繋がりし光に問う。共に時を超え、根源たる輝冠を重ね合わせんことを願う。』
『誕生の時より繋がりし光に応える。我、汝と根源たる摂理を共にすることを誓わん。』
【
その瞬間、僕らは眩い光に包まれた。
光の繭が僕たちを覆い、その輝きは宇宙の彼方まで届くかのような強い閃光を放つ。
切り札が解放される瞬間、僕たちは新たなる存在の生命として生まれ変わる。
この世全てを照らすかのような、眩い輝きの奥底で新たな次元の存在に昇華するのだ。
光の繭のようなものが二人を包み込む。その輝きは新たなる星の誕生の如く、何光年も先からその光彩を視認できるほどだった。
「あらあら、悠久の時を共に生きた片割れ同士でも難しいものを……本当にとてつもないお二人ですね。」
アファルティアは和やかな笑みを浮かべた。
その輝きは星の終焉のように壮絶でありながら、新たなる存在の誕生を予感させるものだった。
光り輝く繭が散り、そこから現れた二人は新たなる姿を見せた。
瞳は深緑と薄紫のオッドアイとなり、まるで宝石のように煌めいていた。
髪は眩いばかりに光輝き、全身からは光の粒子が絶え間なく湧き上がり、その姿は神々しい。
背には七色の光を放つ荘厳なひし形の翼が顕現する。
二人の姿はまるで、創世神話の英雄のようだった。
「行こう。僕らであの化け物を倒し切る。」
「アファルティア様に謝らないと。無駄なご足労させましたって。」
こうなった二人の実力は、十神柱に匹敵しうる力を秘めている。
そして、魔力量だけでいえば、魔道王ソロモンを遥かに超えているのだ。
新たなる誕生と共に、決着の時が近づいていた。
根源共鳴の力を開放した僕達は......
かつてない力と決意を胸に、熾星王との最終決戦に挑む。
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