【1】英雄の死と、望まぬ結婚
「ヴィオラさま! オレ、ぜったいに強くなって、ヴィオラさまの騎士になります!」
幼い頃から、エデン・アーヴィスは口癖のようにそう言っていた――柔らかな銀髪を風にそよがせ、琥珀の瞳をキラキラさせて。
私の名前はヴィオラ・ノイリス。
父が治めるノイリス伯爵領は、セルマ王国南西部に位置する小さな領地だ。ノイリス家は『何の取柄もない片田舎の貧乏貴族』なんて言われることも多かったけれど、私の子供時代は幸せだった。
原っぱに寝転んで、将来の夢を語り合う――それが、私たち3人の日常だった。
3人というのは私と、エデンとリサ。
私はノイリス伯爵家の長女で、エデンとリサは同い年の使用人だ。勉強や仕事の合間を縫って、私達はよく遊んだ。上下関係が厳しくないのは、ノイリス家の良いところだと私は思う。
「ヴィオラさま。この前、騎士団長がオレのこと『
そう言って、エデンは幸せそうに笑った。
彼の笑顔はまぶしくて、幼い私はエデンの笑顔を見るたび胸がドキドキしていた。……でもいつも、そのドキドキに気付かないふりをした。
エデンは天涯孤独の少年だ。
もともとは母親と共に住み込み使用人をしていたのだけれど、一昨年の流行り病で母親を亡くしてしまった。今は騎士団宿舎の下働きをしていて、仕事の合間に騎士たちに稽古をつけてもらっているらしい。
「オレ、騎士団長にほめられたのは初めてだったんです。『成長がはやい』って言ってもらえました」
エデンはまるで妖精みたいだ。華奢で身のこなしが軽やかで、ふわりと笑うとお日さまの香りがする。銀髪が日光の下で淡くきらめき、白磁の肌と相まって雪原のような色合いだ。けれども瞳は焚火のような琥珀色で、雪原にぽつりと輝くトーチのよう。そんなエデンの瞳を見るのが、私はとても好きだった。
誇らしげなエデンのことを、リサが茶化した。
「あら? そのとき私も見てましたけど、騎士団長は『エデンはまだヒョロヒョロだから頼りない』とも言ってましたよね? 『もっと筋肉つけろ』って!」
リサは、ノイリス伯爵家の家令を代々務めるミュラー家の三女だ。私の友人兼侍女見習いとして、いつも一緒にいてくれる。リサの言葉を聞いて、エデンは気まずそうに「リサ、よけいなことを言うなよ……」と眉をひそめていた。
「来年は10歳になるから、オレも騎士見習いの入団試験を受けられるんです! 合格して、がんばって本物の騎士になってヴィオラさまを守ります」
エデンは強い子だ。
母親を亡くして寂しいはずなのに、悲しい顔をほとんど見せない。
……私も母を同じ時期に亡くして、毎日泣いて過ごしていた……でも、明るく振る舞うエデンを見て、いつまでも泣いてばかりじゃダメだと決意したのだった。
強くて優しいエデンを、私はとても尊敬している。
「きっとエデンは一番強い騎士になれると思うわ! 私、応援してる」
「……ヴィオラさま」
頬を染め、とろけるようにエデンは笑う。
「ヴィオラさまは、ふしぎですね」
「え? ……私が?」
「はい。ヴィオラさまが見ていてくれると、なんでもできる気がします」
「ふふ、大げさね」
「大げさなんかじゃないですよ。本当に、力がわいてくるんです」
……あぁ、やっぱりエデンは、きれいだな。
彼は本当にキラキラしていて、涙や怒りの表情を私の前では決して見せようとしなかった――10歳の、
◆◆◆
それは10歳のある日のこと。
「――だれか助けて!」
のどが張り裂けそうな大きな声で、私は叫んだ……でもこんなボロボロの廃墟では、誰にも届く訳がない。
こわくてこわくて、涙があふれそうになる。
私は手足を縛られて、廃墟に監禁されている。すぐ隣には、殴られて気絶したリサが倒れていて……。
「あなたたち……よくも、リサにこんなヒドイことを……!!」
私は勇気をふり絞り、目の前の男たちをキッとにらみ上げた。私達を誘拐した、この悪党たちを。
悪党たちは、卑しい笑みを口元に溜めて私を見下ろしていた。
「あン? なんだその目は? そっちの召使いのガキは、ぎゃあぎゃあ騒ぐから黙らせてやっただけだ」
「人質は人質らしく、おとなしくメソメソ泣いてろっての。生意気を言うと、お前さんも召使いと同じ目に遭わせてやるぞ?
薄汚れた革鎧をまとったリーダー格の男が、手遊びのようにナイフを弄びながら私に言う。
「へっ。お前ん家みたいな貧乏貴族は、まともな騎士も雇えねぇみたいだな。俺ら百戦錬磨の傭兵の方がよっぽど強ぇや。だが片田舎の貧乏領主でも、貴族は貴族だ。娘の命が惜しけりゃ身代金くらい弾んでくれるだろうさ!」
「……ふ、ふざけないで。あなたたちのような悪党に、お父さまは屈しないわ! ノイリス家の騎士たちを侮辱したことも、許しません!」
ぎろり。と、男たちは獰猛な目で私を見据える。こわくてこわくて、私は「ひっ」と悲鳴を漏らした。――なんでこんなことに? と問わずにはいられない。
私とリサは城下町に遊びに来ていただけなのに。
護衛騎士を伴って過ごしていたところに、ならず者の集団にさらわれてしまった――身代金目当ての誘拐だ。
切り伏せられた護衛騎士は、無事だろうか……?
ちっ、と舌打ちをして、リーダー格の男が濁った瞳で私を睨みつけた。
「生意気なお嬢様だ。少しばかり痛めつけて、身の程をわからせてやる」
「っ……!」
男が一歩また一歩と迫り、私は縛られた体で必死に後ずさる。
やめて。
こわい。
背中が壁に、ドンとぶつかった。もう下がれない。
――助けて。
涙があふれて、体がカタカタふるえ出す。
きつく閉じたまぶたの裏に、なぜかエデンの姿が浮かんだ。……でも、だめだ。
エデンは今日、騎士見習いになるための入団試験を受けているんだから。
だからここには、絶対に来てくれない……。
でも、でも、
「――助けて、エデン!!」
叫ぶと同時の出来事に、頭の中が真っ白になった。
木の扉をぶち破って飛び込んできた『誰か』が、勢いそのまま男の顎を蹴り上げていたのだ。
「ヴィオラさま!!」
「は!? なんだ、この小僧は!!」
突風のように舞い込んで、男たちに飛び掛かっていく誰か――それはエデンだった。
どうしてここに!?
恐怖と喜びがぐちゃぐちゃになって、なにがなんだかわからない。
でも、その喜びは一瞬のうちに砕け散る。
エデンは子どもで、相手は大人。
エデンは一人で相手は多数――しかも全員が武器を持っている。
あっという間に切り伏せられて、エデンは鮮血を散らして床に倒れ込んだ。
「いや……! エデン!!」
「その小僧は殺しちまえ!!」
リーダー格の男がそう命じと、悪漢たちがエデンに飛び掛かっていく。私は恐怖に目を閉じた――。
でも。
数秒後に響いた悲鳴は、エデンのものではなかった。
「くそ、小僧、何を! あ、あぁあああああ――――!?」
「おい!? 小僧、いま何をしやがった!」
「手から何かを出しやがったぞ!? やめろ、ぎ、ぎゃぁあああああああああ!」
……何が起きているの?
おそるおそる目を開ける。
血まみれになったエデンが、悪漢たちに飛び掛かっているのが見えた。そんなエデンの両手から、氷のような煌めきがほとばしっている。……あれは、何?
「くそ、ガキ、何を! あ、あぁあああああ!?」
まるで薄氷が張るように、ぱりぱりと透明な結晶が悪漢の全身を覆った。結晶はみるみるうちに成長し、相手を丸ごと飲み込んでしまう。不格好にのけぞったまま、男は等身大の結晶に封じ込められていた。
悪漢の集団は、すっかり混乱状態になっていた。
逃げようとする者も、攻撃しようとしてきた者も、エデンは残らず結晶漬けにしていく。人数分の結晶ができあがり、残っているのはエデンと私、あとは気絶したリサだけだ。
エデンは、驚いた顔で自分自身の掌を見つめている。
「エデン……、あなた、魔法が使えたの?」
「分かりません。体の中から力が湧いて、あとは勝手に体が動いていたんです。こんなのは初めてです」
私達3人は、駆けつけた騎士達に救助された。結晶漬けにされた悪漢どもは、結晶のままの状態で騎士達に運び出されて牢獄に放り込まれたらしい。
悪漢どもを封じた巨大な結晶を見て、騎士や私の父がどれほど驚いていたか――。
「まさか、エデンに魔法の才能があったとはな……。しかもこれは最上位の魔法――『封印結晶』じゃあないか!?」
天地自然に働きかけて火や氷、雷などを操ったり、治癒力を高めたりする能力を『魔法』といい、使える者は数千人にひとりといわれている。
人と『魔』が身近だったと数百年前前までは多くの人が魔法を使えたらしいが、現代では極めて稀な才能だ。
そんな希少な魔法士のなかで、さらに一握りの者しか扱えないと言われているのが『封印結晶』という魔法らしい。
封印結晶は魔力を凝結させて結晶化し、対象物を封じ込める魔法。
世界最強レベルの魔法士のみが使用可能だそうで、このセルマ王国では手の指で数え切れるくらいの人数しか使い手がいないらしい。
私の父は、誇らしげに言った。
「すばらしいぞ、エデン! 王都の魔法学院に入学してはどうだろうか? 国内最高峰の教育を受けられるぞ!? 学費なら心配いらん、私がすべて面倒を見よう」
ノイリス領の税収の数%に及ぶ高額な学費を、父は工面すると言っていた。私の命の恩人であるエデンへの、最大級の謝意だったのだと思う。
しかし、エデンは辞退した。
「お断りします。魔法学院は入学から卒業まで8年かかる決まりだと聞きました。俺はそんなに待てません。早く一人前の騎士になって、ヴィオラ様をお守りしたいんです」
私は、耳を疑った。
「正気なの!? せっかくの才能なのに……」
「当然です。俺の夢は、あなたの騎士になることですから。才能に恵まれたというなら、一刻も早く役立てたいです。……もう二度と、ヴィオラさまを危険な目には遭わせません」
エデンの入団試験はもちろん合格。
入団後もめきめきと頭角を現していった。
剣術、魔法ともに秀でていた彼は、通常ならば17歳以上でなければなれない正騎士にたった14歳でなってしまった。
「ヴィオラ様! ただいま戻りました」
「……お、お帰りなさい」
「伯爵閣下が俺を、ヴィオラ様の護衛騎士にしてくださるそうです!! これからよろしくお願いします」
今のエデンは14歳。
いつのまにか彼は、たくましく成長していた。声変わりしてすらりと背が伸び、鍛えられた体は絵物語の英雄のようで。
晴れやかに笑うエデンを見て、私は胸の高鳴りを抑えるのに苦労した。……同時に、申し訳なさも込み上げてくる。
「あなたみたいに才気ある人が、田舎の騎士で終わるのはもったいないわ。ノイリス家に忠義立てしなくても良いから、活躍したい場所ができたらいつでも私に相談してね」
一度だけ、そう言ってみた。
そのときのエデンはなぜかとても悲しそうで――私は胸が苦しくなった。
だから、二度と言わないようにした。
◆
14歳になった私は、よく領内の視察に行く。
ノイリス伯爵領の土地は痩せて農耕に不向きな上に産業も乏しい。父や補佐官の手が回り切らない現地視察を、私も手伝うことしたのだ。領主の娘である私が赴けば、人々の士気もあがるから。
貧しい農村や貧民街では荒くれ者に出くわす機会もあったけれど、護衛騎士のエデンと一緒だから安心だ。
父の領地経営を支える日々は、大変だけれど充実している。
7つ年下の弟ノアがいつか父の爵位を継いだとき、安心して領地経営に打ち込めるように。亡くなった母が天国から安心して見ていられるように。
デビュタントを迎えた私は、将来の婚約者を見つけるために父と王都の社交場へ出向く機会も増えたけれど――本当は社交場なんかより、ノイリス伯爵領で働くほうが好き。
いつか私も他家に嫁ぐ日が来るのだろうか……。
そう思うと気が塞ぐ。
許されるならこのままずっと、ノイリス伯爵領を支えていきたいのに。
地方視察の真っ最中。ふと心の中によぎった本音に、私はひどく戸惑っていた。
「……どうしましたか、ヴィオラ様?」
「なんでもないわ。さぁ、次の村を巡りましょう、エデン」
気遣う彼に、笑顔を返した。
あなたと一緒に過ごす日々が、いつまでも続けばいいのに。……でも、この気持ちは絶対に内緒だ。
◆
いつまでも続いて欲しいと願った日常は、予想外の形で終焉を迎えた。
『災禍の竜』。
それが、私たちの日常を奪った魔物の名前だ。
8つの頭と燃える鱗を持つ巨大な竜――千年に一度現れるという伝説の竜が自分の国に出現するなんて、誰が予想できただろう?
国内南東部の原生林から出現した災禍の竜は、付近を瘴気で汚染した。
周辺各領は壊滅的な被害を受け、瘴気で魔物化した野生生物が被害を拡大させていく。
王家は竜討伐の専門部隊を編成するため、国中の優秀な騎士・戦士を王都に集めた。魔法を使えるエデンも、もちろん召集された。
「それでは行って参ります。伯爵閣下、ヴィオラ様」
エデンは、父と私の前にひざまずいてそう言った。
彼は護衛の任務を解かれ、これから王都に向かうのだ。
「お前の武運を祈っているよ」
「ありがとうございます、閣下。必ず災禍の竜を討ち取ってみせます」
「ヴィオラ、お前もエデンになにか言葉をかけてやりなさい」
私は、泣き出しそうだった。
――行かないで! ずっと私のそばにいて。
そんなことは絶対言えない……。
口をつぐんで震えていると、エデンは少し寂しげに笑った。
「応援してください、ヴィオラ様」
「……え?」
「ヴィオラ様が応援してくれれば、俺は何でもできるんです。だから俺に言葉を下さい」
頬を勝手に、涙が伝う。
「必ず帰ってきてね。私……絶対待っているから」
エデンは笑った。
「できるだけ早く帰ってきます」と答えて、王都に向かっていった。
――それが彼との、最後の会話だ。
◆ ◆ ◆
エデンを送り出したあの日から、すでに10年……。
25歳になった私の身の周りは、何もかも変わってしまった。私は去年結婚して、今はクラーヴァル公爵夫人と呼ばれている。
(……ありがとう、エデン。この国が滅びを免れたのはあなたのおかげよ。あなたが『災禍の竜』を倒してくれたから、私たちは救われたの……)
礼拝堂でひざまずいて祈りながら、私はエデンとの日々を思い返していた。
ここは、『クラーヴァル公爵領』の領主邸に併設された礼拝堂。私の後ろで、侍女のリサも黙禱をしていた。幼いころからの付き合いのリサは、私の輿入れの際にも一緒に来てくれた。
祈り終えた私が立ちあがると、リサは泣き笑いみたいな表情で話しかけてきた。
「あのエデンが『救国の英雄』だなんて、今でも信じられません。きっと天国から、平和になったこの国を見て安心していますね」
救国の英雄……。
そう、あの伝説の魔物――災禍の竜に、エデンがとどめを刺したのだそうだ。
王家に招集されたエデンたちは、7年もの歳月をかけ、多大な犠牲の末にとうとう災禍の竜を倒した。エデンは災禍の竜を討った……自分の命と引き換えに。
殉死したエデンは『救国の英雄』と讃えられ、国王陛下はエデンの主人であるノイリス家に数々の褒美を与えた。
その褒美の一つが、
夫となったルシウス・クラーヴァル公爵は国内屈指の有力貴族。
国王陛下の甥で、陛下からの信頼も厚い。陛下は
――でも、この結婚は幸せではなかった。
「……ヴィオラ様、顔色が真っ青ですよ。大丈夫ですか」
結婚してから1年あまり。
ルシウス様は、私を『無教養な貧乏貴族』と蔑んで冷遇してくる。
初夜の晩に「君を愛することはない」と宣言され、以来ルシウス様は王都のタウンハウスにこもりきりで完全別居状態だ。
居たたまれない私は、ストレスのためか体調不良が続いている。
吐き気や頭痛がひどく、最近は少し歩いただけでもフラフラしてしまう。
「お部屋に戻って休みましょう」
「……ええ。ありがとう、リサ」
リサに支えられながら、私は自室に戻っていった――。
部屋で休んでいると、家令が入室してきた。
「王都の旦那様より、通信が入っております。奥様とお話がしたいと」
「ルシウス様が?」
ルシウス様からの連絡だなんて、珍しい。
「通信をこちらのお部屋におつなぎしてもよろしいですか?」
「ええ、お願い」
家令は、私の部屋のテーブルに据え付けられた水盤状の魔導具――『魔導通信機』を操作した。緻密な魔法陣が彫り込まれた水盤の中の液体に、夫の姿が映し出される。
『やあ、ヴィオラ。元気にしているかい?』
金髪碧眼の端正な顔立ち。唇を笑みの形に吊り上げているけれど、彼の瞳はとても冷たい。
私は居ずまいを正して礼をした。
「……息災でございます。ルシウス様も、お元気そうで」
『実は、君に頼みがあってね。懇意にしている商会が来週大きなパーティを開くんだ。君にも一緒に参加してくれ』
「私を……夜会に、ですか?」
『あぁ。思えば、ふたりで夜会に出向くことなどなかっただろう?』
――どうして今さら、私を呼ぶのかしら。
私はルシウス様に嫌われて領地に押し込められたきりだ。
ルシウス様は、日頃から頻繁に社交場に出向いているはずだし、漏れ聞いた噂では王都には親しい女性もいるらしい。
なぜ、私を呼び出すのだろう?
でも問いただしたり、拒んだりはできない。
……私とルシウス様では、立場が違い過ぎるから。
「かしこまりました。それでは、伺います」
『前日には、こちらに来てくれ』
どうやらルシウス様は、私を迎えに来る気はないようだ。
「かしこまりました」と答えると、夫はぷつりと通信を切った。
◆
このときの私は予想していなかった。
――『ごきげんよう、ヴィオラ奥様。単刀直入に言わせてもらうけれど、あなたとルシウス様ではあまりに不釣り合いだわ。いい加減、ルシウス様を自由にして差し上げなさいな』
出向いた夜会で、『夫の恋人』からそんな言葉を浴びせられるなんて。
夫が彼女と結託して、私を陥れようとするなんて。
まったく、予想していなかった。
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