第3話

看護師を携帯で調べるとWikipediaでこう出てくる。


看護師(かんごし、英語: nurse)は、傷病者の看護および療養上の世話、医師の診療補助を職業としてその独占業務を行い、その資格を有するコ・メディカルである[1]。日本では保健師助産師看護師法という医療従事者の法律で定めた国家資格等を有する者[注釈 1]。2002年に名称改正される前の看護師の従前名称は当時の保健婦助産婦看護婦法に基づいて、一般には看護婦・男性の場合は看護士という名称であった[2][3]。看護師は個々の患者の健康管理に焦点を当て、彼らの健康および生活の質を維持または回復させうる職務に従事している。看護師は、患者ケアのアプローチやその実践範囲 (Scope of practice) や養成制度の観点から医師とは区別されうる医療従事者である。とある。


私の入院した都内の病院216号室には、4人部屋で私の隣のおばあさんは、ほとんどカエルのような

鳴き声?

叫び声?

話し方だ。

看護師さんは見事それを解読しお話を聞いてあげている。

何度もというか、一生それは続くナースコールの様に、おばあさんは寂しいのか、それとも身体が痛いのか、ボタンを押し続けては、看護師さん達が、その度に来てくれていた。


ナースコールも居酒屋の注文コールもあれば便利だが、必要以上の呼び鈴には、聞こえないふりをしたくなるだろう。

だが。そのコールを上回る雄叫びや、呼び声は夜中続くのだ。

私はいい、今日このまま寝られなくて帰っても、もう、ここには来ないのだから。


恐竜の子守歌が続く病院は、世界中どこにでもあることだろう。


そういえば、私のおばあちゃんがボケて、お嫁さんの事しかわからなくなって、その名前をずっと呼ぶから、その名前をやめたいって言ってたのを思い出した。


多分ボケてくると、我慢や待ってるという事が出来なくなるんだとおもう。

子供に戻っていくというけれど、子供なら、「我慢しなさい。」とか「うるさい。」とか大人の都合で怒ると言うことを聞く子が多いが。

大きい子供では、ない。大きいボケた暴れる生き物に、何人も1人にオムツを変えたり、点滴の針を入れたりなんていう余裕はない。

そして、もちろん人数もいない中、看護師のストレスは、どうなって収まっているのか、尊敬するところだ。


病人の世話だけでない、ベットメイク、食事のお届け、お茶出し、体温、血圧、薬、点滴。

まだまだ、仕事があったと思った。

そして家に帰り、家のことや家族のこと、自分こと。

きっと、頭は瞬時に次のことを考えているのだろう。


ふと、思ったが病院のベットメイクやお世話にはヘルパーを入れることはどうなのだろうか?

誰がどこまでという話や、ヘルパーは委託みたいな感じになると、結構色々難しいものなのか?


色々な人が、病院に入るということ自体、何かと問題があるのかも知れないが、看護師の負担は多いのではと思う。


いつまでも、改善されぬ日本の医者や看護師や保育士、教師の長時間労働や時間内なら何でもやる事が、お給料に入っていると言われればそうなのかもしれないが。

いつか、誰かが見直さなければ、苦しいのは変わらない。

お金をもらっても、自分の思う仕事が出来なければ、辞めるという選択はあるのだから、医者や看護師、保育士、教師もいなくなったら、国の保険や教育費という問題ではなくなってくる。


もちろん、警察や消防、自衛隊も誰かを助けたいという気持ちで働いている方々が、いなかったら大変だ。

もし、それがない日本はこの安全、安心がなくなるわけで。


仕事なので、生活があるのでやりますが、メイドのように、お手伝いさんや、奥さん、旦那さんの様に、「おい」とか呼ぶのやめてもらって良いですか?

床ずれ出来ると、今よりもっと痛いから、身体を交互に動かしてるのに、「痛いってばー」と言われたって、じゃあ、自分でやれっていえないし。

オムツ自分で触っちゃってズレて濡れたのに、オムツ変えるのも、ズボン変えるのも、シーツ変えるのも、嫌がるのやめてもらえますか?

その間ずっと、叩いたり、蹴ったり、カーテンあって見えないからってやめてくれませんか?


患者さんは、凶器です。

患者さんのご家族が、内緒で隠しカメラを見ることになったら、どんなにお礼を言っても足りないくらいと、今回の入院で1番感じました。


本当にお世話になりました。

これからも、ご自愛ください。

ありがとうございました。


そうそう、最後に書き忘れたが、入院患者はお金は払うが、偉くはない。

個室に入っているからと、威張って困る。

もし、高くお金を払っても、どこも受け入れてくれなければ、入院は出来ないし、手術も病院にも入れないという事なのだ。



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恐竜の子守歌 ハメリュ @megu4445

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