第2話

今日、新宿のカフェであさりのお味噌汁を飲んだ。


貝は、だいたい2枚同じでそれぞれの形、大きさも同じ。


人間の手もそうだな、なんて思いながらあさりの貝を前歯で引っ張りながら、あさりを噛みながら、いつもガムみたいだなと思う。


あさり味というか、貝味とか魚味のガムやグミははないな、なんて思いながら、左と右、前と後ろ、だいたい同じものが付いている物は、お互いに助け合っているし、お互いに任せあっている、頼っているでもあるような気がする。


それが自分に付いているものなら調整は出来るが、

夫婦とか、かのじよ、彼氏とか、家族になっても、幾らかの違いが出てくる。


私は左手首が骨折したので、今まで自分がどれだけ、この左手に頼ってきたのかが、わかりすぎる。


特に右手は左手の協力無しでは、活躍出来ない場合も出てくる。


私は、右利きだが、左手を使う事も多くあり。

本当は、左利きだったのに、みんなの真似をして右利きになったのかとまで思う時があった。


まぁ、誰も聞いてないかもしれないが、

まず、左手が使えなくなって不便になった事から紹介しよう。


チャックを開ける時、押さえがなくなるので開けづらい。

私は、古銭入れを開ける時、チャックが着いているので、左手で抑え右手でチャックを開ける人である。

左手が摘まずチャックは右手だけだと、親指でふちを抑えて、人差し指でチャックのツマミではなく、へそ?と言えば良いのか、付け根を押し広げる様な感じで、何回かに分けて押し進むしかない。

長財布も同じだ。次の日からは、長財布はチャックを開けっぱなしにしてバックに入れる始末。

それなら、PayPayにチャージしたり、銀行のアプリに入金しておけば思うだろうが、心配性の私というか、面倒くさがりとも言うがしない方が多い。

前に携帯が突然真っ暗になってデータも何もしていない私は、その時は色々なペイにそれぞれ入れていたお金は、そのまま使えなくなって、どうなっているのかもわからない。

そんなことになったら嫌なので、今もほとんど現金支払いだ。


もう一つは、ペットボトルの蓋。

太ももの間に挟み、右手で開けられるものあるし、右手で持ち、口では開けられる。

普段でも握力が足りない場合はよく歯を使っていたので、そこはまぁまぁ、大丈夫だ!


もう一つは、ブラジャーのホックだった。

ちょうど最近フロントホックのブラジャーを知らぬ間に選んでいたので、助かったが、これが、普通の後ろにホックのあるブラジャーだったらと、やり方をいくつか考えながら、初めての出来事があると、沢山頭を使うからそれは、それで良かったと思う。

いつま、五体満足に動けている自分に感謝が足りなかったのだなと、反省する毎日だ。


片手では、満足のいくサービスが出来ないが、ご迷惑をお掛けしないよう、これからも普通に仕事が出来ることを、ありがたい事と思いながら過ごしていこうと思わせてもらっている。


色々な方の、助けを受けて私は1人ではなく生きているのだなと。

死ぬ時は、1人だが、何かに感謝して人生を遂げたい。


1人は、誰でも寂しいし、孤独だ。

家族といても、恋人といたとしても、孤独は押し寄せてくる。

自分は、この世に必要ではないのではないかとか、何のために、生きているのか、何のために働いているのかなんて、毎日どこかで誰かが思っている事だ。


毎日働いて、ご飯食べて、寝る。

好きな事も、大してやりたい事もない。

そんなひとは、何万人といるはずだ。

テレビでは、何でもないニュースを大袈裟にとりただしている。

まぁ、テレビを見る人も何人いるのだろう。


何か、楽しいことは、自分に出来ることはと何度も問いかけるが、ただの地球に住む1人の動物なのだ。


人間ももっと野生っぽくなったら少しは毎日が楽しいかもしれない。

生きるためだけの事を考えていくのだから、狩りや水や住む所の事を全部自分で管理するから多分楽しいし、必死だ。

他の人に、家賃や税金や管理費やコンサル料やお給料を払わなくてもよいし、自分な事だけ考えれば良い。

そんな生活は、楽しそうだと思うのは、私だけだろうか。

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