ひとこと紹介が上から目線のようになってしまい恐縮です。もとより上から物を言う立場になく、キャッチーに書こうとしたらこうなってしまいました。「うたはしらべ」とは、たいていの方が一度は聞いたことがあるかと想像します。しかして現代の短歌でそれを体現したようなものに、わたしは心当たりがありません。基本がもっとも大切でもっとも難しいのでしょう。それを成し遂げたから、この作品はすばらしいと思います。
短歌をちゃんと勉強していない私が言うのも何ですが、しっかりとした基盤のうえに、現代的な感覚が乗っかっているように思います。 二十首それぞれに趣きというか、楽しむことのできるところがあります。言い換えればハズレの歌がないです。 ぜひぜひ、お読みください。