第12話 ファッションショー
お昼の休み時間に女子たちが悪ふざけをしているのを横目に見る。
ランウェイの真似事をしているのか、カナはカツカツと歩いてきた後にポーズをとっている。
調子に乗ったカナはガニ股でピースをしながらへこへこと腰を振る。
カナの下品なボケが受けた様でみんなからギャハハと笑い声が上がる。
俺もそれを見て笑っているとカナは俺が見ていることに気づいたのか、少し顔を赤くしながらこちらへ向かってきた。
「か、カイトくんもやってよ、ね?」
ははーん、照れ隠しだな
「えー今のえっちなやつ俺にやらせんの?」
カナが恥ずかしがってる様なのでそこを攻める様にニヤニヤと言うと
「ちょ、違うから普通にファッションショーだってっ!」
「はいはい、そうですねー」
とは言え少し楽しそうなので席から立ち上がり、やる姿勢をとると
「えっ?やってくれるんだ」
カナは意外そうにしていた。
「んーまあね、盛り上げてよ?」
「それは任せてよ、てかみんな勝手に盛り上がるでしょ」
俺がそれっぽい雰囲気を出しながら歩き始めると、教室中の視線がこちらは向く。
ヒューヒュー、カイトくんー!と黄色い歓声が上がり俺のテンションもそれに釣られ上がっていく。
(ちょっとサービスしちゃお)
お尻を突き出しぷるんと揺らすと「「「おおおおおおおっ!!!」」」とすごい大きな声が聞こえる。
うむうむ、気分がいいぞこれは、クラス中の女子たちが俺のお尻をかじりつくように見ている。
そこでさらに調子に乗った俺は制服をめくり、お腹をちらりと見せる。そのまま自分のお腹をスーッと撫でるように触る。
すると先程まで聞こえてた歓声がなりやむ。
「あ、あれ?」
みんな目を丸く開きながら俺のお腹を見ていた。
(あーそういうことね)
みんな夢中になりすぎて声を出すことすら忘れている。
「はいサービスはここまでー」
そう言い服を元に戻すと、みんな正気に戻ったかの様にまた喋り出す。
「どう?良かった?」
そう言うと「最高!」「カイトくん結婚してー」「愛してるよー」などと興奮した声が聞こえてきた。
貞操逆転世界でメスをからかうビッチオスになりたい @suritati333
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