強くなるというのは、帰り道に似ている
譜久村 火山
第1話
強くなるというのは帰り道に似ている。一緒に電車に乗っていた人はだんだん減っていき、最寄駅に着く頃には数人になっている。そこから駅を出るとさらに人数は半分になり、家の前に着く頃には1人になっている。鍵は1人で開けないといけない。でも家に入れば慣れ親しんだ空間がそこにあって、家族がおかえりと言ってくれたり、大切な人からのメッセージが届いていたりする。僕たちはそんな言葉で時に涙を流し、時に勇気をもらう。そうやって安らかな気持ちで眠りにつくとまた明日、家を出て外の世界に出て行こうと思える。そうやって日常が回っているのが、僕たちが生きている世界。
強くなるというのは、帰り道に似ている 譜久村 火山 @kazan-hukumura
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