夜に化け物退治やってたら、昼でもだんだん変わっていく話

第23話 異常

「お前、、本当に守護者を倒したのか？」

と今、ある人に詰め寄られている。

「と、、おもいます。」

「自信なさげだな。やはり倒したのは六郎さんで間違いなさそうだ。」

現在、倒した人数は六郎が2体となっている。

つまり誰も新人が倒したとは思っていないのだ。

「でも、大きい状態で足と手を切り刻んでいたので弱体していたとも。」

と賢太郎が反論する。

「確かに急激な回復をしたというのが本当なら、少し脆くなっているのもわかる。だがそれでもお前では切れない。」

「、、、」

「はいはいそこ！今は大人しくしてなさい！」

「だってよう、、こいつが！」

「大人気ないですよ。」

と言われてその人も引っ込む。

そんなことがありながらも夜になった。

「おいそこの子供！」

「うわ、、」

あの人だ。

「今回、お前がどれほどが見させてもらうからな。」

「奴がなんと言おうと大丈夫だ。」

と透也がいうが、それでも心の中で何かがうずく。

このまま言われっぱなしでは耐えられないと。

「やってやる。1式！」

あの後の状況から、あの場所はもう化け物が出ないと判断され、遠くまで行くこととなる。

「守護者1体目出ました！」

いってやる！

「おい！晴人！俺たちの役目は、、」

「まぁ良いじゃねえか。」

とその男は言う。

ビュン！

いた！今回は中型！

「おい！そこの2人！何して、、」

その守護者は尻尾を振りこちらに斬撃を飛ばす。

「5式！」

受け流す。

「ドン！ビュン！」

地面に着地したと同時に向かう。

「ギヤォォォ！」

尻尾を振り回す。

「キンキン！」

だがそれでも5式で突き進む。

そしてうまいこと裏に回り、刃を首に当てる。

あの時の感覚を！

「ジュジュ、、」

だが尻尾によって弾かれる。

「ビュビュ！」

とともに斬撃！

そして吹き飛ばされてしまった。

「やはりな。あれは嘘だったか。」

と上からその男が見る。

ふざけるな、、！

これまで感じたことのない怒りが込み上げる。

何にこんな怒っているかわからない。

だがそれでも、、

「ビュン！」

「！？」

「増田。やめておけ。」

「、、なんでですか？手柄をこいつが」

「誰がそんな事を言った？俺は一体しか倒していない。」

「でも六郎さん！」

「今このガキは魔力に乗っ取られようとしている。」

？

「、、、」

「その症状を見るに実際倒したかもしれないな。俺は六郎という。」

、、、

「今お前は魔力によって感情がコントロールしにくくなっている。」

確かにそうかもしれない。

「多分昨日に無茶をしたからだろう。魔力をいつもに比べて使いすぎた結果だ。」

「そうなん、、ですか。」

「そうだ。とりあえず眠っておけ。これも指摘できんのか奴らは。」

奴らとは病院の6式使いだろうか。

「じゃあ」

と言われた瞬間首に衝撃が走り俺はまたぎせつ状態に入った。

***

目を覚ます。今回は病院ではない。

立ち上がる。先ほどまでの景色。

怒りが込み上げてきていたあの時とは違い、今は落ち着いている。

まだ夜だな。

「魔力感知！」

この近くにバケモノはいない。

ということは先ほどの守護者を倒したと見て間違いないだろう。

心配しているかもしれない。一度戻ろう。

「1式。」

タタタッ。屋根をつたって戻る。

と透也の魔力を感知する。

近くにはあいつらもいる。

今は化け物と交戦中、、いくか。