episode.0001 初めの一歩
<場所/現実世界>
てか、そんなこと考えてる暇ないんだった!!
俺は慌ててベッドから飛び起きる。現在の時間は午前07:00だ。いつも家を出る時間は午前07:30である。つまりあと30分ですべての朝の支度をしないといけないのだ。
俺の妹は朝練に行っている。そして、両親は二人とも、もうすでに仕事に行っている。だから、起こしてくれる人がいなくこの時間まで眠ってしまった。
え?アラームはかけてなかったのかって?一応かけてた、、、でも、二度寝しちゃった☆
食パンをトースターで焼いている間に制服に着替える。俺の行っている高校はブレザーなのでネクタイを縛るのに少し時間を取られる。ここまでで、15分だ。
それから3分後に食パンは焼ける。あとはできるだけ早く食べれば、、あ、やばい、ちょー腹痛い。俺は全速力でトイレへ向かう。
トイレが終わりすっきりしたものの時間はなんと07:35分!!まだ、ご飯の途中だし、歯磨きとかもしなければならない。とにかく、俺は急いで支度する。
めちゃくちゃ頑張ったものの現在時刻午前07:45だ。つまり走らなければ遅刻確定だ。
ちなみに帰宅部の俺、走るのはかなりきつい。でも走るしかない。
横腹がちょー痛い、、でも俺は諦めない皆勤賞のために、、
そして、無我夢中で走っていたためトラックが猛スピードで走ってきていることに気が付かなかった、、
あ、、やば、、なにこのラノベのテンプレみたいの、、
ぶつかる、、と思った瞬間俺の周りが光って目の前が真っ暗になり、次第に意識が薄れていった。
<場所/???>
「うっ、、どこだ、、」
気が付くと俺はよくわからない場所にいた。トラックにひかれかけたことは覚えている。しかし、どうしてここにいるのか、ここがどこなのかは、まったくわからない。
まあ、状況からするにこれが異世界転移とかいうやつじゃないだろうか。なぜそう思うのかって?なぜなら、俺の前に異世界にありそうな神殿みたいのがあるんだもん。
俺にケガはないし、神殿がある方以外は壁があるだけで扉や窓といったものは一つもない。
つまり、この、神殿みたいのに行ってみるしかないというわけだ。怖さはもちろんある、、でも、わくわくの方が大きい。だってこんな夢のような出来事なかなか起こるわけがない。俺はせっかく手に入ったこのチャンスを逃したくない。
コツコツと俺の歩く音が響き渡る。よく見てみると、石レンガで、できたこの神殿は不思議なことに苔などが一切ない。妙だな、、
「・・ザ・・イト、、」
「!?」
「島崎海斗、、」
誰だ、、島崎海斗は俺の名前だ。俺の仮説が正しければここは異世界のはず、、なのになぜ、俺の名前を知っているんだ。まあ、異世界だし何が起こってもおかしくないか。俺は思考を停止する。
「私はこの
「そなたに試練を与えよう」
試練ねぇ、、予想はしてたけどほんとにあるなんて少し驚いたな。
「えーっと、ナビゲーターさん?」
「なんでしょうか?」
「試練っていったい何をしたらいいんですか?」
「簡単なことですよ。まずはあなたにこれを差し上げます」
ナビゲーターの言葉と同時に俺の目の前に何かが現れた。なんだこれってハンドガン?
「それは AS_0001 という特殊な武器です。弾丸の装填数は6発、6発すべて撃ちきると弾丸は自動装填される。ただし、弾がなくなってから装填されるまでに3秒のクールタイムがあるわ。そして、発射速度や弾丸の強度はあなたが強くなればなるほど比例して強くなるわ」
へぇ、、なんかすごそうだな。俺はハンドガンを手に取る。手に取った瞬間身体がとても軽くなった気がした。
「ハンドガンを手にしたことによってあなたは AS_0001 の
なるほど、身体が軽く感じたのはそのせいだったのか。
「ということで、試練を開始するわ。ゴブリン5体の討伐よ」
<
神殿の目の前にゴブリンが召喚された。
ちょっと、いきなりすぎん?心の準備が、、
ゴブリンたちは獲物を見つけてうれしいのか奇声を上げながら俺を目掛けて走ってきた。
「っ、、やばい、、」
身の危険を感じた俺はとっさに引き金をひいた。死神の加護のおかげなのかたまたま運がよかっただけなのかは分からないが一体のゴブリンの頭に命中した。そして、俺に頭を撃ち抜かれたゴブリンは奇声を上げながら絶命した。
他のゴブリンは仲間がそうなったのに、お構いなしで俺を目掛けて走ってくる。
一体倒した影響なのかわからないが俺自身にさきほどのような動揺はなく、意外にも冷静でいることができて、俺は一体のゴブリンの頭を目掛けて弾を放つ。
他も同様にしてゴブリンの頭を撃つことで倒すことができた。
「試練クリアです」
ふう、なんとか無事に試練をクリアすることができたようだ。
てか、試練っていってもめちゃくちゃ簡単だったけどな。
そんなことを考えていると、神殿の扉が開いた。扉の先には階段があり、そのさらに先はまぶしくて見えない。
ナビゲーターは呼びかけても反応がないため、この先を進むしかないようだ。なんやかんやあったけど
そんなことを思いながら俺は階段を上る。
<地上/???>
階段を上った先にあったのは地上だった。周りには木ばかりだが耳を澄ませば水が流れる音が聞こえる。きっと川があるのだろう。のどが渇いていることだし川に行ってみようと思う。
川を目指して森の中を歩き続けて数分のところに川を見つけた。川の水は透き通っていて、飲むことができそうだ。実際に飲んでみたところ、味に問題はなく安全な水のようだ。
ガサッ
暗殺の仕事 雪水 @Yukimizu2930
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