暗殺の仕事

chapter01

episode.0000 夢

　コツコツ、、という音（おと）が薄暗（うすぐら）い廊下（ろうか）に響（ひび）き渡（わた）る。

　音（おと）が聞（き）こえなくなったと思（おも）ったら男（おとこ）の悲鳴（ひめい）が響（ひび）き渡（わた）った。そしてまた、コツコツ、、という音（おと）が響（ひび）き渡（わた）る。

　あたりを見回（みまわ）すと壁（かべ）や床（ゆか）など所々（ところどころ）に血痕（けっこん）が付着（ふちゃく）していることに気（き）が付（つ）く。

　はたしてここはどこなのだろうか。そして、何（なに）のために、、

　暗闇（くらやみ）に目（め）が少（すこ）し慣（な）れてきたのか視界（しかい）が少（すこ）し良（よ）くなる。

　この薄暗（うすぐら）い廊下（ろうか）の奥（おく）に人（ひと）のような何（なに）かが歩（ある）いているように見（み）える。暗闇（くらやみ）に目（め）が少（すこ）し慣（な）れてきたとはいえあいつがフードをかぶっているのもあり顔（かお）を見（み）ることはできない。

　それが助（たす）けなのかどうかは俺（おれ）にはわからない。

　ただ、あいつがこっちに近（ちか）づいてくるにつれ俺（おれ）は悟（さと）ったよ。

　あれが 「死神（しにがみ）」 だと、、

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