対戦ゲームとは快楽と共にストレスをも与える存在である。

初志貫徹

はじめに思ったことを最後まできっちりとやり切る。私の好きな言葉です。


できるかどうかは別として。


というのも、最近俺はこのゲームをやる理由となったヒーロー的行動ができてないように感じる。


つっても、そんな行動をするモデルを求めるなら先生のやる通りマッチポンプもどきが一番なのは理解できるんだがなぁ…


それでも納得できないのが俺である。


ここでゲームから逃げる?それができる俺ではない。


ヒーローをやめる?それは結構有力な手だ。問題点として先生は認めないだろう。


なら転職する?不可能だ。今の時代、俺レベルを雇ってくれるのなんてあそこくらいしかない。


どうしようもない現状、今は先生の奴隷もどきなんてものを続けなくちゃならない。


別にその立場に対して嫌って感じてるわけじゃない。むしろ心地はいいくらいだ。


憧れの先生のもとで働けてるってだけで、苦しみは全部吹っ飛ぶようなくらいだ。わかるだろ?


ってことで最後の策、運を信じる。これしかない。


バカみたいだと思うだろ?ところがどっこい、こういう時には「引き」ってのが重要だ。


俺はとある音ゲーのガチャで最高レアを10連ごとに一体最低出すっていう奇跡的日々が続いたこともあって、ゲームを変えるたびに2ヶ月くらいそんな日々が続くレベルの豪運。


このゲームを始めてからまだ1ヶ月程度。


まもなくイベントもある。


イベントは探索型。第一回はバトロワだったらしいが、未参加だったから知らない。つまりこれは第二回らしい。


二回目だ三回目だなんてのはどうでもいいことで、俺は俺の豪運を信じて明後日のイベントに臨むしかない。


これが現実で、変えようのない最後の希望だ。


これで先生のネタになるようなことをできなかったら、俺は捨てられるだろう。


今まで大したネタも提供できてないんだ。そうなっても文句はないが、個人としては超嫌だ。


一度聞いたらそんなことはないと先生は言ってくれたが、それが真である保証はどこにもない。


「…やるしかない…な」


やるしかない。やらざるおえない。自分を信じろ。


成せばなる。成さねばならぬ何事も。やってみてから考える。そっちの方が性にも合う。


「ッシ!やるか!」


俺は、パチンと両頬を叩いて気合いを入れる。


「えーっと…マーシャルアーツの練習アプリはー…」


俺は、戦いの準備を始めるため、VRのヘッドギアを被るのだった。














後書き


豪運の話は、作者の実話です。マジの話。音ゲーは「プロジェク◯セ◯イ」ってゲーム。


ゲームのストレスはやっぱみんなわかると思う。

重大事変クエスト一発死ふざけんな。

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DESIRE・INFINITY FUTURE @ba-su

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