空っぽの人生

砂漠の使徒

だと思う

 私って、本当に生きてるって言えるのかな。


 ふと、そう思う。

 私はいつもぼーっとしてて、いわゆるマイペースな人間だと思う。

 ただマイペースってだけじゃなくて、かなり抜けてるところもあるし。

 だから、しばしばやらなきゃいけないことをやり損なうくらいだ。

 そんな私だからかはわからないが、意思が弱い。

 たとえば、出さなきゃいけない書類の締切が迫ると、もうどうでもよくなって諦めてしまう。

 もちろんそれじゃいけない気もする。

 だから、今はやりたくなくても、過去の私がやる気があったことは頑張ったりもする。

 あとは、誰かにやったほうがいいんじゃないと言われたらやる。

 でも、それって本当に私の意思でやってるのかな?

 もしかしなくとも、ただ流されているだけ。

 そんなこんなで今まで生きてきたけれど。


 これって、本当に私の人生なのかなって。


 私はなにもかも空っぽで、プカプカ浮いてるだけ。

 私の人生を決めてるのは、川の流れだ。


 これって、本当に私の人生なのかな?


 ふと思う。

 私の中にはなにもなくて、これからもそれが続くんじゃないかと。


 いいや、多少は抵抗もしてみた……かった。

 でも、私はすごく意気地なしなのでなにも変われない。


 待ってほしい。

 たまには自分の行く先を自分で決めたいのに、まだ考えてるのに、周りは目まぐるしく変わっていく。

 だから、流されるだけ。


 こんな空っぽの人生を続けるくらいなら、深い水底に沈んていきたい。

 けれど、空っぽだから浮かぶしかできない。


 そんなつまらない人生。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

空っぽの人生 砂漠の使徒 @461kuma

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る