第2699話 続々と集まる超越者たち。


 ウムルは涼しい顔をして、

 すべての猛攻をあざやかにさばいていく。


 この状況を受けて、ゼノリカの面々は、ただただ奥歯をかみしめる。

 ウムルと自分たちの『距離』を肌で感じてくじけそうになる。


 そんな彼らに対し、

 ウムルは、

 ニィと笑って、


「どうだ?! 感じるだろ?! これが、存在値1000の力だ! 999の壁を超えた者の強さ! 90点台と100点の差だぁあああ!!」


 ウムルは、優越感たっぷりの恍惚の表情で、

 カンツの攻撃を軽やかにいなしていく。


 その後、

 十席十位のカキマロ、

 十席十一位のワイトマジェス・ティートエム・T・アルキング、

 十席十二位の残飯マン。

 ――も加わったのだが、

 この三人は、バキバキの職人系(錬金術師とか、イクシードギア・アーティストなど)で、『戦闘面がほぼクソ』みたいなメンツなので、ウムルとの戦闘では、天下以下の働きしか出来ていなかった。


 続けて、

 九華の面々も続々と到着。


テリーヌ「あの化け物。P型とは方向性が違うようだけれど……『ウザさ』だけは近いものがありそうね。三至の方々が到着するまで、まだ時間はかかりそうだし……いったい、あと、何人殺されるかしら……やれやれ」


パメラノ(セン様と連絡が取れないという緊急事態じゃというのに、あんなクソみたいな化け物に襲われるとは、鬱陶しい……いや、まさか、すべて繋がっておるのか……?)


サトロワス「はっはー、コスモゾーンレリックを装備したカンツでも殺せない相手とは、すごいねぇ。恐怖を感じるよ」


バロール(あれがウムルか。なるほど、セン様から聞いていた通り、エグそうだ。私たちだけでは、どうしようもないだろうな……ま、だからといって折れる気は一切ないが)


マリス「……ゼノリカが、ここまで痛手を負うとは……悪夢だな……」


アルキントゥ「ヒッキさん、回復はわたくしが担当しますから、あなたはバフの散布に集中してくださいますか」


カティ「あいつの火力、凄まじいわね。下手したら、一瞬で戦線離脱することになりそう……申し訳ないけど、中距離から攻めさせてもらうから」


ジャミ「むしろ、カティは前に出ないでくれ。君の火力を失うのは痛すぎる。前衛は、『ゾンビ戦法が可能』な私とカンツが担うから」



 メインアタッカーを、カンツとジャミの二枚にして、

 ほかのメンツは、全力支援体制をしく。


 コスモゾーンレリック『ギズグズ』を持つジャミ。

 『ゴルス』を持つパメラノ。

 『ハン』を持つサトロワス。

 『ウイチロソプドール』を持つアルキントゥ。

 『シアエガ』を持つバロール。

 『イズタシャ』を持つテリーヌ。

 『ニョグタ』を持つマリス。

 『コス』を持つカティ。


 コスモゾーンレリックを装備していることにより、

 全員が、存在値900オーバーとなった化け物集団。


 彼・彼女らは、ただ数字が高いだけの人形ではない。

 ご存じの通り、戦闘力も根性も抜きんでた超人たち。


 そんな彼・彼女らが、

 十席や天下のサポートを受けながら、

 全力で立ち向かう。


 さらに続けて、五聖命王の三人姉妹も登場。

 彼女たちは、コスモゾーンレリックと契約していないが、

 そのスペックは当然のように破格。

 サポートに長けた彼女たちの登場で、

 ゼノリカ側のDPSは一気に引き上がった。


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