第789話 夜明け2。
「ん……」
目が覚めた時、リーンは、自室のベッドで横になっていた。
「よう」
声をかけられ、意識を向けると、
隣で、ゴートが椅子に腰かけて、リーンを見つめていた。
リーンは、少しだけ虚空を眺めてから、
ゴートの目線に視点を移して、
逡巡しつつも、
「……ゴート・ラムド・セノワール……」
ボソっと、小さな声でそう言った。
そんなリーンにゴートは尋ねる。
「リーン。俺のどこまでを見た?」
「何も。……ただ、何もかもが砕けて無くなってしまいそうになった『あの瞬間』、まだ残っていたワシのカケラが、あなたに触れて……ただ、あなたを感じた。その時、あなたという個の魂魄に刻まれている名が、ラムド・セノワールではなく、ゴート・ラムド・セノワールだと理解できた。それだけ。意味は分からない」
「意味は一つだ。俺はゴート・ラムド・セノワール。リーン・サクリファイス・ゾーンと出会うために産まれてきた男だ」
「……っ!」
「俺も、あの時、お前の核に触れて、お前を理解した。お前を理解した事で、俺は、自分の存在意義を知った」
ゴートの直球すぎる言葉に、リーンは、
「……」
なんとなく、気恥しくなって、シーツに顔をうずめた。
そんな彼女に、ゴートは言う。
「リーン、俺の誓いに嘘はない。俺は今後、永遠に、お前の魂に寄りそおう」
「……ひゃっ」
ゴートは、ベッドの中にもぐりこんで、リーンを腕の中にしまいこむ。
「今日から『俺』は、お前のものだ」
真っ赤になって、体全部が熱くなっているリーンを、ゴートは、ギュウっと抱きしめて、
「どうやら、お前の側にいれば、俺は無敵になれるらしい。どんな夢でも叶えてやれるみたいなんだ。これから、俺は、『お前の願い』を全て現実に変えてやる。だから……永遠に俺の側から離れるな」
「……」
「返事は?」
「……ひゃい」
より真っ赤になりながら返事をしたリーンを、もっと強く抱きしめるゴート。
ゴートの腕の中で、トロトロに溶けていくリーン。
リーンの温かさを感じながら、ゴートは、
(俺は正義の味方じゃない。俺はただ、俺が守りたいものを守るだけ。だから、俺は、ヒーローという道ではなく、狂気の最果てとして……この世界の全てを包み込む)
芯の奥にある『こころ』の中で、
(俺はもっと先にいける。……フッキやエレガという目の前の脅威だけじゃなく、それ以外の全て、この世を蝕む『悪』の全てを飲み込める領域にまで辿り着く事ができる……)
自分を知る。
『己』の可能性を、ただしく理解する。
(くだらねぇ不条理、クソみたいな運命……ぜんぶ、ぜんぶ、皆殺しにしてやる。『全ての絶望』を絶望させる『悪の神』に……俺はなるっっ!)
00000000000000000000000000000000000000
名前『ゴート・ラムド・セノワール』
種族『??????』
運命『運命を殺す狂気の具現』
『究極超神霊の支配者』
『Gバグ・マイスター』
『虚数アルファを終わらせた闇』
『強欲な悪夢』
『夢幻のトリックスター』
『時空の原罪を背負うレプリカ』
『ヴァイステラのスティグマ』
『スピリットホライズン』
『膨張する混沌』
『ラスボス』
『生命と魄霊の天敵』
・称号『狂愛のカタストロフ』
『全てを喰らう者』
『狂気の革命家』
『究極チーター』
『全ての悪を飲み込む巨悪』
『???の???』
他、多数。
《EXレベル》 【99兆9999億】
[HP] 【???】
[MP] 【???】
[スタミナ] 【???】
「攻撃力」 【9兆9999億】
「魔法攻撃力」 【9兆9999億】
「防御力」 【9兆9999億】
「魔法防御力」 【9兆9999億】
「敏捷性」 【9兆9999億】
「耐性値」 【9兆9999億】
「HP再生力」 【9兆9999億】
「魔力回復力」 【9兆9999億】
「スタミナ回復速度」 【9兆9999億】
「反応速度」 【9兆9999億】
「隠しパラメータ合計値」【???】
「獲得経験値」 【???】
「ネクストEXP」 【超々々々々々々々々莫大】
スペシャル「成長速い」「成長超速い」「成長超々速い」
「全世界一の成長速度」「神をも置き去りにする究極の成長速度」
「強敵を倒した際の経験値7倍」
「超強敵を倒した際の経験値30倍」
「超々強敵を倒した際の経験値1500倍」
「??を??した際の経験値99999倍」
11111111111111111111111111111111111111
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます