第16話 彼女は、クィーン。
本編第8〜10話 「11月 クィーンはミヤコダさん」
https://kakuyomu.jp/works/16816700428006723904/episodes/16816700428518539454
ネタにした映画タイトル
「キャリー」(1976&2013)
こんちは、うびぞおです。
今回ぐだぐだ書くのは、『キャリー』です。ぱみゅぱみゅじゃないですよ。ホラーの帝王スティーブン・キング原作で、1976年版はブライアン・デ・パルマという監督さんが撮ったとても有名なサイキック・ホラーです。今さら、うびぞおごときが何を言う、というくらい有名です。
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高校ではいじめられ、家では毒母に虐待されている高校生の少女がいた。少女には怒りの感情が引き金となって物体を動かす超能力があり、それが強まりつつあった。少女は高校最後のプロムパーティーに学校で一番の人気者の男子と参加することになり、毒母の反対を推しきってプロムに参加し、ドレスをまとって夢のような時間を過ごす。一方、少女をいじめたためにパーティーに参加できなくなったいじめっ子たちは、その仕返しに、少女がプロムクィーンに選ばれて幸せに包まれたその瞬間に、豚の血を頭から浴びせかけた。それが凄惨なプロムパーティーの夜の幕開けであった……
この映画は、なぜかエロいシャワーシーンからの、これでもかというような陰湿ないじめのシーンから始まる。
「うっわー、えぐい…」
ミヤコダさんがつぶやく。全編えぐいけどね、と私は心の中でほくそえむ。
(本編10話より抜粋)
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今で言うコミュ症の内気なキャリーを、これでもかといじめる同級生たちのえげつなさには、じわじわヤられるんですが、どちらかと言えば、キャリーの母親の方がずっと怖いんです。過酷ないじめよりも恐ろしい愛情。キャリーを愛していること、神の
ホラーだというのに、何、この設定?!
スティーブン・キングすごすぎ。
これを映像化したデ・パルマ監督。
キャリーの超能力をカメラワークと鋭い音で表現するとか、豚の血で真っ赤になったキャリーの目だけがぎょろんと白いとか、ひどく象徴的な母親の最後だとか、そして、みんなを慄かせたラストシーンとか。原作にはないものが映像になって、映画になっているんですよ。映画すごすぎ。
そして、狂気や変貌を演じ切ったキャリー役のシシー・スペイセクと、母親役のパイパー・ローリーの演技の素晴らしいことと言ったら!!演技すごすぎ。
ああ、もう何を書いてるんだ、うびぞお?!状態になってるんで、この辺で落ち着きます。
さて、11月の話にこの映画を選んだのは、11月といえば大学祭、大学祭といえばミスコン、ミスコンの映画……プロムでクィーンに選ばれて酷い目に遭う映画あったよね、ということで「キャリー」を選びました。
第10話で、カヌキさんとミヤコダさんは、「キャリー」を見ながら自分たちの名前について大事なこと?を話すのですが、会話の合間に、キャリーのクライマックスのシーンを入れ込んでます。そういう映画の場面を入れ込む表現は、この後にも何回か出てくるのですが、多分、この回が最初です。
第10話は、頑張ってるなあと自分でも気に入ってるので、もし気になったら「11月 クィーンはミヤコダさん(後編)」をもう1度読んでやって下さい。
ところで、うびぞおは、「続編にうまいものなし」はしょっちゅう言ってますが、「リメイクも割とうまいものなし」だと思ってます。
「キャリー」(2013)も、本編で一応ネタにしているわけですが、その内容については、ほぼ触れませんでした。うまく話に入れ込めなかったためでもありますが、1976年版の足下にも及ばなかったからです。
2013年版は、リメイクする監督の気合を感じました。特に、キャリーの毒母に、かなり力を入れていたようで、ジュリアン・ムーアという名女優に演じさせて、出番も1976版より多くて。この監督も1976年版の母親の存在や演技に惚れた一人だったんだと思います。
それは分かる。
しかし、問題はキャリー役でした。
クロエ・グレース・モレッツ
とっても可愛いの! 上半身がガッチリしてて強そうなの!
あんまりいじめられそうにないの!(むしろ、いじめそう……)
結果的に、平凡なホラーに映画になっちゃいました。
残念。
次回は、新作短編で似非エッセイを書きたいと思ってます。頭にネタはあるんだけど、まだオチを思い付いてません。どうなることやら。
よろしければ、この映画でミヤコダさんとカヌキさんの話を書いてみろ、みたいな映画リクエストください。ホラーじゃなくてもいいけれど、肝心なのは、うびぞおが見たことのある映画かどうかだけ。
今回はニチアサ更新でした。よろしければ、また来週もお目にかかりましょう。
今回も読んでくださってありがとうございました。
うびぞお
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