輪廻の環

ただし

世界、誕生

これは今書いている物語。「死んだ傭兵、転生して無双◀今ココ」の大まかな土台です。


一番最初にこの設定で物語を書こうと決めました。


また、この物語の人物には必ずモデルがいます。歴史や神話などから引っ張ってきたので、わかっちゃうかもしれませんが多めに見てください(圧)。


まだまだ物を書く経験が足りないので拙い文章ですし、学業との兼ね合いもあり投稿頻度はめちゃくちゃですが、最期までお付き合いいただくと幸いです。

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 昔昔。無の世界。ある時、世界で初めての元素が産まれた。



 それは分裂を繰り返し、何かを形作る。初めは単細胞だったものが、徐々に分裂し、くっついて、くっついて、人の形を作り上げる。


 その人のようなものは、知能を得た。そして孤独な世界に辟易した。


 そして自分を「創造神」と呼んだ。


 創造神は、知能がついたことで寂しくなった。


 仲間を作り出したいと考えた。まず、身の回りに自分の世話をさせるために自分の分身を作り出した。


 だがその分身も知能があった。分身は頭ごなしに指示をする創造神に嫌気が差した。


 そして自分達の好みの姿を作り出す。だが創造神はそれを想定の範囲内としていた。個性を出す自分の分身を面白おかしく観察した。


 分身はそれぞれを神と名乗った。それを見た創造神は分身に名前を与える。


 そして無の世界に一つ風船を放おって膨らませる。ここに自分のかけらを無数にほおりこみ、その欠片を精霊と呼んだ。この風船を自然界と言う。


 創造神は精霊を住み着かせるために風船に複数の穴を開け、エネルギーを吸収するようにした。精霊はその周りを取り付き、更に死ぬ時に爆発して風船に穴をあけ、次の精霊に命をつなぐのであった。


 そして創造神は自我を持った精霊に、一番キレイな光り方をした者に褒美をやると言った。


 精霊は寵愛を受けるために、その秘めた力を解き放ち、光を出す。そしてその周りに自分で作った宝石を散りばめる。


 時間が経ち、創造神は一番だと思った精霊に電子をまとわせた特上の宝石、アースを授け、その精霊に原初の光精霊イリデッサと名乗らせて莫大な知力を与えた。


 イリデッサはその頭を使い、様々な玩具をアースによって作り出し壊すことを繰り返した。さらにイリデッサは自分の部下精霊を作り出した。


 そしてある時、自分の憧れである創造神のコピーを作り出す。そのコピー一つずつに自分のかけらを住まわせ、魂を与えた。


 イリデッサが自分のコピーを作ったと知った創造神は興味に駆られる。暇であった創造神は自分の分身である神たちに、イリデッサの作り出したおもちゃニンゲンを使役させるように命じる。


 だがイリデッサの作り出したコピーと分身である自分達を同列に語られた神は、創造神の寵愛が受けられなくなったと怒り狂った。


 だが創造神はその三体の分身に、使役に成功し、自分の意のままに操ったものにもう一つの風船を授けるといった。


 その言葉で思いとどまった神達はニンゲンを使役させ、一番になるため他の神と争い始めた。


 その醜い争いに飽きたイリデッサは自分の住処に閉じこもりでてこなくなった。


 そしていがみ合う神達に心を痛めた創造神は、自分の手のままに操れる、両性のニンゲンだけに力を与え、その風船を監視させる。その空間を創造神は天界と呼んだ。


 そのころ、神によって争うことを覚えたニンゲンは、男と女という区別ができたために今度は自分たちだけで争い始めた。


 そして大量の朽ちかけた魂だけが漂う。


 ついに自分の言う事を聞かなくなったニンゲンを見て、創造神は怒り狂った。

 罰ととして統治をさせていた神達を引き上げさせ、天使としたのだ。

 そして無駄となった魂の行く場所を思案しなければならなくなった。


 創造神は行き場を失った魂のとりつく世界を作る。これを冥界という。冥界は創造神が直接、元々いた天使の半数を堕天させ、悪魔を作り出して管理させた。


 だが新しく天使となった神は、堕天使達を見下し、罵った。

 これを見た創造神は堕天使達が自由にいじることのできる、「法則」をあたえ、これを開発して、強大な力を得た天使と対抗させるように言った。


 堕天使は悪魔となり、その法則、魔法を開発した。

 そして自分達の代わりに天使を打倒する存在を作り出すために、ニンゲンの魂を切り刻み、さらに自然界に生息する生きものを組み合わせることによって魔法力が高い者、魔人、魔族、魔物を作り上げた。

 悪魔達は、対天使用に魔人や魔族を訓練させるべく、世界に魔物を解き放ち、体内や体外の魔法を極め、魔物を魔人と魔族に倒させることにしたのだった。


 更にそれぞれを争わせ、衝突をさせることで、有能な者のみを地上に残すようにした。


 魔族を解き放つ迷宮やダンジョンを設置し、魔法を有効化した悪魔達はその莫大なエネルギーにより、力が尽きてしまう。


 そのため悪魔は自分たちと契約した魂を食べることによって生きながらえるのだった。


 創造神は悪魔の力が増強されすぎるのを防ぐために冥界で死んだ魂がまた自然界に戻り、その力が還元されるようにする。

 よってニンゲンが死ぬことを他界と呼ぶようになった。


 結局自分たちを暇つぶしにしか考えなかった創造神を、創造神の寵愛を受けたかった創造神の作り出した者達は恨んだ。


 そして創造神を相手に反乱を起こした。反乱を受けた創造神はあまりの自分との力の差に油断し、スキを突かれ自分のコピーであるニンゲンが元になった魔人に倒されてしまう。


 だが創造神は自分が死ぬことを認めず、倒される寸前、創造神は自分のコアを自然界にほおりこみ、ニンゲンの魂を取り込み、核の再生に成功した自分に賭けるのであった。

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