第2話 VRってすごい
我は邪神からプレゼントされたVRというのはそばに置いている。すでに玉座に座っておりVRに付いていた取扱説明書を読んでいた。
書かれていることは……
・付ける前にトイレと水分補給を済まそう!漏らしたら恥ずかしいよ?
・周りの確認をしよう!戸締まり、ガス、電気は大丈夫かい?
・使うときは柔らかい場所で!ベッドで横になるのが最適だよ!
・使っているときは無抵抗!一切外に関しての情報がなくなるから危険!もし君が魔王であるならば人類の前で使わないようにしよう!殺されるよ!!
・では楽しい覗きの世界へレッツらゴー!
偉大でイケメンでハイインテリジェンスな邪神より
ふむ………
ビリビリビリ
思わず手紙を引き裂いた。
魔王の圧倒的パワーをその身に受けた手紙は無惨にも引き裂かれてしまった。
その手紙を書かれていた文字意外と綺麗だったなと思いつつ、もとに戻していく魔族の王。取扱説明書が破けたままだと必要なときに見れないからな。
言いたいことは分かったためこの手紙はあとで宝物庫にしまっておこう。
_________________________
手紙に書かれていた諸々を済ませた我は玉座に座り両手にVRを持っていた。
これを頭に付けるのか。これをつけた瞬間洗脳されるのではないか。
調べるか。
「『
『名称:VR(Virtual Reality)
材料:オリハルコン、ミスリル、次元龍の血、邪神の魔力
世界樹の樹液、悪魔の心臓
説明:邪神が創りし神器の一つ。込められた力は惑星を一つ滅ぼすほど。
異界の技術を模して創られており、非常に精密。フルダイブが出来る。
オリハルコンが使われている為、相手が魔王であろうともびくともしない。
覗きの為に創られし神器。ありえないくらい安全。』
すごく怪しいのだが。まぁ、危険があったとしても
そう思いVRをつけた瞬間我の意識はなくなった。
『神界にアクセス…………成功しました。これより固体名:魔王をサイバースペース(仮)へと招待します』
『やぁやぁ、魔王。さっきぶりだね』
「お前は………邪神か」
『ふふふ、どうだい急いで創った空間さ。素晴らしいだろ、この出来。まぁところどころバグがあって危険かもしれないけど、そこはご愛嬌ってことで』
「ご愛嬌で危険な目に合わされる身にもなってみろ」
『そうカッカせずにさ。それにしても来るのが意外と早かったね。てっきり君のことだからきっちり危険がないか調べるものだと思っていたのだけれど』
「勇者がどんな奴か早く見たかったからな」
『本当にぃ?』
「あぁ」
『まぁいっか。とりあえず今からこの空間について説明するよ。この空間は君のいた世界とは全く異なる空間。まぁ別次元ってことだね。ここでは君の世界のあらゆるところに接続できて見たり聞いたりできるんだ。君の知りたい勇者の動向だって分かる。有効に使い給え』
「あぁ、そうさせてもらう」
『それじゃ、楽しんでね〜♪』
声だけの邪神はどこかに行ったようだ。そういえば邪神の姿を見たことないな。
まぁいいか。とりあえずは
「勇者のもとへ接続―――」
暇を持て余した魔王の勇者観察 しろめし @neoshiromeshi
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