ごきげんよう、本当に帝は、このようなシチュエーションでの女性の扱いに慣れているというか、帝として君臨しているという立場もあって、人誑しの一面もあるのでしょうし、本来の性格として優しさと細やかな気遣いも持っている方なのでしょう。
淑華さんにとって恐怖の一夜が、いつの間にか優しく幻想的な夢のような時間となったのは、彼女にとって不幸中の幸いだったと思います。
けれど、この優しく柔らかな最初の夜こそが、彼女の二十年を虚しく感じさせてしまう一番大きな要因だったようにも思えて、それがまた哀しく、切なく感じられます。
作者からの返信
しのぶさま
帝はね、何人も妃を相手にしているから、当然、慣れてはいますよね。
だからこそ、淑華はさらなる関係を求めても、帝にとって女性は自分のなかでの優先順位が低い。
忙しすぎ、また、その忙しさにやりがいを持っているので、ここは難しいですよね。
他の妃がいなければ、おそらく、二人の関係はもっと深く、淑華にも満足できる関係だったかもしれないですが。
素敵な考察、ありがとうございます。
あまりにも素晴らしい、官能的な初夜のシーンからの20年後……
居場所のない虚しさ彼女は迷子になってしまったかのようですね。切ないものです。
作者からの返信
矢古宇朔也さま
読んでくださって、素敵なコメントまで、感激です。
本当にありがとうございます。
(前話同様、コメント返しは不要です☆)
>わたしの名前を呼んでおいで
初夜のあいだ、名前を呼ばせる!!!!
めちゃくちゃドキドキしました!!!!(〃ノωノ)vV
>今の姿に『虚しい』
待ちはしたものの(棣林も淑華が大人になるのを待ってた?)順調に結ばれて、楽しい生活が始まるのかと思いましたが、虚しいのか……ちょっと心配ですね。。。( ̄▽ ̄;)
作者からの返信
babibuさま
いやあ、帝の大人の対応。いろいろ考えて、こんなふうにリードされたら、嬉しいだろうと、女性の願望を書いてみました。
はあああ。なんと色っぽくすてきな初夜のシーン……からの二十年後のアンニュイなシューホア。読んでいると甘美な気怠さに包まれますね。そしてなんとも切ないです。
作者からの返信
まりこさん
よかった、甘美な気だるさ。まさに、そうした作品を書いてみたくて、だから、そうなっていると嬉しい。
感想をありがとうございます。思い描いたものが描けているようで、ほっとしました。
編集済
初めてで何も知らない女の子に百戦錬磨の帝が寄り添ってくれた素敵な初夜でしたね。でも彼には皇后もいて、他にもどんどん新しい妃ができる……切ないです。そして20年経って淑華に残ったのは、本当に孤独や虚しさだけなのでしょうか。帝自身にとっては、夜伽をしなくても淑華は唯一本音で話せる大事な人のように思えますが、淑華は彼に惰性の情はあっても愛はないように思えます。
長々と感想をかいちゃってすみません。
ところで雨さんにも読んでいただいている作品紹介・感想エッセイ『迷える子羊の読書録』でこの作品を紹介してもいいでしょうか? カクヨムコン10期間中は応募作品の応援記事を投稿していく予定で、その一環の記事となります。
先ほどレビュー文を投稿したのですが、大体その内容がベースになります。了承していただいた場合でも、ご希望されるなら掲載後に紹介記事の取り下げも可能です。
見本としてカクヨムコン応援編の趣旨説明と最新の応募作品応援記事のリンクを貼っておきます:
https://kakuyomu.jp/works/16818093085464641449/episodes/16818093089541566035
https://kakuyomu.jp/works/16818093085464641449/episodes/16818093090796721054
よろしくお願いいたします。
追伸:ご承諾いただき、ありがとうございます。
カクヨムコンが始まってあっという間に3週間経ってしまいましたね。なのに紹介エッセイも自分の応募作品も思ったよりも書けていません。
レビューはもちろん気長に待っています(図々しいですね……汗)ので、体調を最優先してください。お大事に。
作者からの返信
田鶴さま
レビューも最高でした。本当に嬉しいです。ありがとうございます。
ご紹介いただけるなんて、光栄すぎます。
本当に感謝ばかり。
カクコン10もそろそろ中盤。お互いにがんばりましょうね。
私もレビューを書かせてもらいますが、もう少し、待ってくださいね。ごめんね。
(今ね腰が痛くて)
おおおっ。何とも素晴らしい初夜を見せてもらいました。
ディリンさん、なかなかいい男じゃないですか。ただ、多忙がちとな。
それから20年、シューホアにとってここが居場所だと思えないのが切ない。
そろそろレビューできそう。生まれるっ(ぇ
作者からの返信
無雲律人ちゃん
よかったですか。やっぱ、これは書かなきゃって思って。
それから、レビュー、最高でした。いつも本当にありがとうね。泣けてくる。
無雲ちゃんにもっと楽しめるような作品にするね。
いつも、本当にありがとうね。
若さと美しさって失われていくものだから、後宮って残酷なところですよね。女性たいの間で醜い嫉妬が起こるのもやむなし、って思ってしまいます。
淑華は虚しさを抱えたまま二十年を過ごし、それでもなお居場所を見つけられずにいる。不憫です。
作者からの返信
遊井そわ香さま
淑華の気持ちに寄り添ってくださって、嬉しいです。
なんとなく、夫に見捨てられ、他郷に嫁いだ専業主婦の孤独なんて、思いながら書いておりました。
お読みくださって、本当にありがとうございます。とっても嬉しいです。
後宮で働く人、ではなく、後宮の妃たち、となるとこれ……。
籠の鳥ですもんねぇ。
美しさ、声音だけを求められたら、いつかそれを失った時のことを考えて……むなしくなることもあるでしょうね。
作者からの返信
武州青嵐(さくら青嵐)さま
ほんと、そうですよね。
後宮の妃たちは、よほど達観しないときつい世界ですよね。
私がその立場だったらって考えると、無理かも。帝に注目されれば、他の妃たちの目線が怖過ぎますものね。
お読みくださって、本当にありがとうございます。
編集済
雨 杜和様、コメント失礼致します。
初めての人ですから、それなりに情を寄せるのはわかりますが。
多くの女性が住む後宮だから、他の女性の間を飛び回っている朱氏をどう判断するかですね。
続きも楽しみにしております!
作者からの返信
カイ様
いつも本当にありがとうございます。助かります。
多くの女性がいるってことは、逆になかなか帝の立場でも大変なところがありますよね。なんて、思いながら書いてました。
棣林はさすが女性の扱いに慣れている。
ただ、慣れすぎていて心がないような気もしますね。
後宮って、皇帝に愛されるという軸しかないから難しいですよね。
何か他にあればいいのでしょうけど。
作者からの返信
へもんさま
帝、女性慣れしております。でも、彼の心には、女性はおりません。仕事一筋。統一した大陸では、仕事が山積みですから。
後宮について調べると、案外と働くキャリアウーマン的な女官が多かったようです。
表にでるドラマなどは、妃の嫉妬とかしかないですが。考えてみれば、食事の世話から、衣服、刑罰など、後宮妃も多く、それに連なる女官たちも多いので、仕事も多かったと思います。
後宮ってこういうところですよね。
でも子どもがいなくて年増になれば、臣下に下げ渡しされる妃もいただろうし、私はむしろそうやって武将の妻になって、帝の下賜物だから丁重に扱われて正妻におさまれるなら、そっちのが美味しいコースな気がするんです。
なんか今の流行りはそういうのないですよね、なんでだろ。
出世欲がある妃は屈辱かもしれないけど。
帝の子どもを生んだら権力闘争一直線だし。
というわけで、子どもがいなくてもがっかりしなくていいんだよ!って励ましたいです🙌
作者からの返信
うさぎさん
私も、下げ渡されて丁寧に正妻って立場、美味しいって思います。
子供がいることで、その戦いも恐ろしいですよね。実際、この場にいたら、私、一抜けしたいって思います。
読んでくださって、ありがとうね。とっても嬉しいです。
初夜の情景は美しく、ディリンもとても優しいですね。私とは段違い。
自分の居場所ではない……最初から? それとも最近?
前半の方
淑春は、そこかしこに耳があるような気がして落ち着かない。ーとありますが。
作者からの返信
レネさん
故郷から離れて過ごすと、どうしても根無し草のような気もちになると思っています。
だから、たぶん、後宮を家とは思えないでしょうね。仕事場でしょうか。
読んでくださって、本当にありがとうございます。
昔の女性は、今では幼いと言われている時期から大人になることを強要されていたのですよね?しかし、今でも、そう言う状況に置かれる少女達は世界中に多くいます。
最近、米国のある州で、保護者の承諾があれば16歳で結婚できる法律が廃止されました。少女虐待となることを危惧しているとか。日本も似たようなことがありましたよね?男女別の結婚可能な年齢の廃止されて、18歳に統一されたと思います。1女性が自分の意思で夫を選び結婚できる世界へと発展していますが、それに不満を持つ男達(一部の女性を含む)もいます。彼らの巻き返しがトランプ政権誕生に一役勝っていると思います。
作者からの返信
@fumiya57さま
戦前の昔は、15・6歳で嫁に行くって普通だったと思います。
世界でも、そういう状況にある女性、とくにイスラム圏とか多そうです。
16歳で結婚は、私からみれば早過ぎますけど、それが嫌と思う人もいるのですね。
トランプ政権を望む層というのは、しかし、大富豪であるトランプ氏とはかなり対極にいる人たちのようですが。
お読みくださって、嬉しいです。本当にありがとうございます。
棣林様は、淑華に愛は与えたけれど、居場所は与えなかったのね。
足が遠のいた理由は何なのだろう。
飽きたとか若い側室に心奪われたとか、そういう理由では無いような気がしないでもないけれど。
作者からの返信
ことさん
もともと帝は仕事一辺倒で、超多忙。それぞれの妃に行く日も少なくて、とりあえず、義務になっているだけなんだ。
いつも、本当にありがとうね!!!
こ、このシーン見させていただいていいんですかっ🫣
初夜の記憶があまりにも特別だったんですね。
あの夜の寝台の上だけが、居場所のようなものに思えた。
そこから20年、あまりにも長いですね……
作者からの返信
陽澄すずめさま
いやあ、ここね。このシーンね、書くかどうか、ちと迷ってはいたんです。
でも、書いちゃった。
そうです、後宮で二十年が過ぎました。
遠くに嫁いだ主婦の孤独みたいな感じでしょうかね。
お読みくださって、とっても嬉しいです。本当にありがとうございます。
初めての夜、少なくとも淑華にとって棣林は、間違いなく特別だったでしょうね。
棣林から見た淑華はどうだったのか。しかし今の淑華は、数いる中の一人。自分の居場所と思えないのは苦しいですね(>_<)
作者からの返信
無月兄さま
早々にお読みくださって、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
あの当時も、今も、帝にとっての女性の位置は、そのくらいで、そこが後宮妃たちは寂しいとは思います。
あの夜淑華は、まちがいなく特別な一人だったのに、今は数いるうちの一人。
生き長らえたものの、居場所ではない場所で暮らしていかなければならないのは、苦痛ですよね。
淑華の安らげる場所は、あるのでしょうか?
作者からの返信
無月弟(無月蒼)さま
淑華は確かに特別ではあるんですけど、帝にとっては、仕事一番だから。
後宮での生活は、快適ですけど、贅沢で、でも、家族の家ではないですから。
お読みくださって、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
淑華にとって後宮は鳥籠のようなものだったのですね。まあ、もともとが姫様ですから、自由に飛べる羽を失ったと考えれば窮屈なのは道理。しかしこの時代、民衆はとても大変な暮らしをしていることを考えると、なんともやんごとなきお考えであられることか、などとも思われます。
まあ、この環境しか知らないのであらば、その若さを持て余してしまうのも無理もない事ですね。
作者からの返信
かごのぼっちさま
この時代の民衆は本当に酷いものでしたよね。そもそも女性の地位は低かったですから。
この物語は架空世界ですけど。帝は、民衆の生活をマシにしようと奮闘する男です。
ですから、後宮の女たちへの対応は雑ではあります。