ごきげんよう、淑華さんの望むものが理解できない帝、そしておそらくは、帝が淑華さんに望んでいることも、彼女は理解できてはいないのでしょうね。
ただ、波風立てず、まるで空気のように普段はその存在を注意せず、だけどなければ生きていけない、互いにそんな存在となった二十年。
居場所がないと虚しく思う淑華さん、そして歳を重ねて人生で蓄積してきた疲れが自覚できるようになった帝にとっては、淑華さんと表面を撫でるだけの空々しい会話の時間すらも、、ディリンとしてこれからも生きていくために必要な居場所になっているように感じられました。
作者からの返信
しのぶさん
お互いにすれ違っている。まさにそういう関係なんです。帝は淑華の賢さを愛でていて、淑華は両親のようなお互いに思いやる関係を欲しい。
帝にとって、淑華は確かにそういう存在。しのぶさんの思っている、まさにそうだそうだという思いで読んでいました。
コメント、ありがとうございます。本当に嬉しかったです。
(コメント返し不要です☆)
>ある者は嫉妬に怒り
後宮らしいひずみがたくさんあるみたいですね。こわい。。。(;´д`)トホホ
作者からの返信
babibuさま
後宮らしさ、出てたら嬉しい。
この箇所、しみじみとしていて、2回目読むと沁み入るものがあります。
錚々たるメンバーの中でコメントするの勇気が要りましたが、感想をのこしておきますね。
作者からの返信
中西 魯なさま
なんと、そんなあ。コメントいただいて、光栄です。
しみじみしていてと、本当に嬉しいです。今回の作品は文章を何度も読みたくなるような作品にしたいとがんばっていたので、嬉しかったです。ありがとうございます。
ふたりとも熟した大人って感じだなぁ。
このふたりの間には愛はないかもしれないけど、情はありますよね。
それにしても、皇后に避妊薬を飲まされていたとは。
帝の子を出来ないようにするだなんて、謀反じゃないですか!?
作者からの返信
無雲ちゃん
この後宮の妃たちは、ある意味、人質という要素があって、だから、子供ができると面倒ってこともあったんです。
まだ、できたばかりの国だから、内紛は困ると、皇后が策したんです。
その辺、また説明しておくね。
いつも本当にありがとうね。応援団長!
淑華が本当に求めているものは何なのでしょう。孤独を癒すものなら、それは愛なのか、友情なのか。この心の隙間に例の皇子が入ってくるのですね。
作者からの返信
田鶴さま
心の隙間は、普通の夫婦でもできがちですよね。
そこに、皇子が入ってきます。もうすぐ登場する予定です。
読んでくださって、本当にありがとうございます。
編集済
雨 杜和様、コメント失礼致します。
淑華は妃というだけでなく、友のような間柄なのでしょうね。
腹を割って話し合える相手がいることで、朱氏も政務を忘れられるのかも。
果たして、淑華の抱く求めているものとはなにか。
続きも楽しみにしております!
作者からの返信
カイ様
いつもコメント、すごく助かります。本当にありがとうございます。
帝にとって、淑華は気の置けない友人ではあります。その存在は淑華が考えている以上に大きいのですが。
それを、彼女は気づいていません。
シューホアさんは、周りやお里から子どもを産め産めと言われないのかな。
普通はそれがプレッシャーで、ノルマをこなそうと皆さん必死になるところ、彼女の後援者たちは政事に無欲なのか?
なんにせよ、産め産めプレッシャーほど本人にとって毒となるものはないでしょうから、必死にならなくていいポジションにいられるなら、他の妃より恵まれている気がしました。
作者からの返信
佐藤うさぎさん
淑華の実家は地方領主で、中央の政権とは関係がなく。両親も自分たちの生活に満足しています。
そして、後宮の妃たちは、皇后によって、不妊薬を飲まされており、子供ができません。そのことは、暗黙の了解で、みな黙ってはいるけれど知らぬふりをしています。
皇子が多くなって政権の道具になることを皇后は恐れていました。
まあ、20年も君臨していれば疲れますよね。
正解がない試験をずっとやらされているようなもんだし。
棣林ももうちょっと他人への共感性があれば淑華も満たされたのかな?
誤字報告です。
「そなたの名を何とい言った」⇒「そなたの名をなんと言った」
作者からの返信
へもんさま
帝、なかなか激務で、疲れてはいますが、そういうことが好きな男性でもあると思って書いています。
淑華、彼の本質がわかってしまって、決して振り向くことはないと知っているんでしょう。
他の女たちも多いと、やはり心は冷えます。
誤字報告、助かります。本当にありがとうございます。
帝にとって、淑華は身体のつながりがなくとも静かに寄り添うことのできる特別な存在に違いないのでしょう。
だけど淑華にとっては、求めているものとは違うんですね。そんな平穏が欲しいわけじゃない、と。
「じゃあ、そなたは愛していないのか」
「ご存知でしょう」
この辺りのやりとりがすごく好きです!
作者からの返信
すずめさま
帝にとって、特別な思いは抱いているのですが、淑華には物足りないという思いがあると思って書いております。
会話。いろいろ考えたので、やり取りが好きって嬉しいです。ありがとうございます。
皇帝が望んでいるものと淑華さんが望んでいるものはすれ違っていそうですよね……(><)
それが寂しくて切ないです(><。)
作者からの返信
乙様
せつないと読んでくださって、ほっとしました。男女の機微のすれ違いを描きたいとも思っていますので。
お読みくださって、本当にありがとうございます。
編集済
淑華の寂しさがひしひしと伝わってきて、一見帝の寵愛を奪い合うこうした世界も、実は皆んなが孤独に苦しんでいるのかな、と感じました。
後宮でもっとも長く帝の近くに侍る妃は、いつの間にか彼の乳母だった女性を除いて淑春になった。→淑華?
帝には恐るものなどない。→ちょっと前に恐れると出てくるのですが、ここは恐るでいいのかな?
帝には多くの妃がいるが、子どもを産んだのは、皇后と処刑された貴妃しかいない。皇太子の毒殺未遂の首謀者とされた淑華妃は獄舎で毒を賜って死んだ。
→この説明よく分かりませんでした。→淑華妃?
作者からの返信
レネ様、
説明部分、もう一度、精査しますね。ご指摘嬉しいです。ありがとうございます。
後宮の孤独を感じてもらい、嬉しいです。本当にいつも助かります。
二十年も時があれば、男側だけしか分かりませんが、だいぶ変わるものです。体が老いるということもありますが、精神的には若さと老獪さが交互に入れ替わります。主に体調によると思いますが、急に若い情熱が蘇ったり、かと思えば老人のように思いに沈んだりします。だから帝が長い年月で積み重ねた想いを特別な関係で、分かり合える存在として淑華が果たす役割ができたということですかね。でもそれが彼女の本当の望みであるかは別の話。
作者からの返信
おいなり新九郎さま
精神的に若さと老獪さが交互にって、なるほどと思いました。
ふたりの関係は、他の妃とはちょっと違っているように、帝も思っているとは思うのですが、その思いは淑華に通じていないようです。
素敵なコメント、励みになります。ありがとうございます。
繰り言や恨み言を言わない淑華さんは、良き癒しとなっているような気はするけれど。
それはそれで良しと思えなくも無いけれど。
やっぱ、求めているものが得られないのは寂しいよね。
作者からの返信
ことさん
返信が遅くなってて、ごめん。
うん、女性って自分だけを愛してくれるってことがすごく大事だと思うのよ。
淑華の孤独はそこに根ざしていると思って書いております。
この二人の駆け引きが絶妙ですね。
互いに相手を見透かしていながら敬遠する様子はおそらくは、似た者同士という事なのかも知れませんね。
そしてお互いに満たされぬ夜を過ごす。
つまり、これを満たす風が吹くと言うフラグですね。
作者からの返信
かごのぼっち様
二人の駆け引きが絶妙なんて、とても嬉しいです。
この作品、作年10月から書き始めたのですが、書くのが難しく。その上、カクヨムで、この手の作品が受けるとは思えず。
いつも、コメディ作品を書いてますので、そっちのほうが良かったかもと、反省しながら、でも、描きたくて書いております。
本音を言えば、3ヶ月かけて、まだ、ラストも書けていません。非常に苦しみながらも、なんとか続けております。
お読みくださって、本当にありがとうございます。