いるはずのないあいつ
根本雨音
プロローグ
「君の顔が見たかったな。
神様は本当に残酷だよね。
どうでもいい奴の顔ばかり見せやがって。」
私は荷物を落として立ち尽くした。
聞こえないはずのあいつの声が延々と耳に入ってくる。
4年前、電話越しに聞いた掠れるようなか細い声。
嫌な記憶が蘇る。思い出したくもない、私を蝕み続ける嫌な記憶。
やはり、この街に戻ってくるのは、まだ早すぎたのか。
抜け出すことのできない回廊のようなトラウマよ、
「なぜ私をこんなにも苦しめる。」
いるはずのないあいつ 根本雨音 @amane_0120
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。いるはずのないあいつの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます