#140字小説
加鹿詩乃
2024
0508
太陽は雨の降る町を見たことがない。飛行機の窓の外を眺めながら、僕はそんなことを考えている。眼下には厚い雲が絨毯のように広がり、時おり稲光が走るのが見えた。落雷と豪雨に見舞われる町が容易く想像出来る。それは僕が雨に降られたことがあるからである。太陽は一度も雨を知ることなく絶えていくだろう。
#140字小説 加鹿詩乃 @kagashino
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