健太とマーゴッドの過去


「母ちゃんが亡くなって4年間、登校せずゲームばかりし、昼夜逆転の生活になりました。しらさたちに、さびしい気持ちを打ち明けられたんです」健太の目から涙が溢れ出し、大声で泣き出した。マーゴッドのハンカチ(ウサギの刺繡付き)で目元を拭い、たたんで机の上に置いた。


 「わたしと姉さんも、急にさびしくなる時はあった。牧場で乳牛さんやウサギをなでると、気持ちが落ち着いたよ」


 「健太くん、マーゴッド。かぼちゃの煮物と鮭の切り身、食べて」ジーナと寡黙が

大きな皿を流木でできた机に乗せる。

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小6男子健太、ハンマーヘッド諸島へ porksoup (ポークスープ) @porksoup

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