第4話~勧誘~
「美優たちに復讐しない?」
小野落の言葉に私はびっくりした。え。復讐?
「ちょっと待ってどういうこと?」
私が聞くと小野落は
「私ね、小学生の時別の街にいたの。その時通ってた小学校にいじめられてる子がいたんだけど、その子は色々あっていじめっ子にやり返したの。それをしないかっていうこと」
つまり私が美優と取り巻き立ちにいじめ返すっていうことか。なるほど。でもそしたら同罪。私が受けた苦しみを美優が受けることになる。苦しみを知っててそれをするのはちょっと・・・。
「ためらうのもわかるよ。いじめられる苦しみを知っててそれをするのはよくない。でも、何人のもの人をいじめている美優に一回いじめるっていうのは軽い罰だと思わない?実際にいじめるんじゃないの。いじめるぎりぎりのとこまでいって苦しみを味わせるっていうこと。」
なるほど。実際にはいじめずにいじめるすれすれの部分までいくのか。ならやってもいいのかもしれない。少し脅してネタばらしして「私たちはこれの何倍も苦しかったんだよ」みたいな?
「もちろん何もかもうまくいくとは限らない。でも試してみる価値はあるじゃん?」
そうだ。美優は人間の心を持ってない。苦しい。悲しい。死にたい。の感情を知らないから、そううまくはいかない。でも念入りに計画を立てればできるはず。
「いいよ。しよう」
私は静かに返事した。
「じゃあやろう!私たちで美優たちを止めよう!」
5話へ続く
無力な少女は復讐する ほのか @monakazuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。無力な少女は復讐するの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます