第5話 PCX一人旅 コスモスライン
5月の気持ちのいい休日、お気に入りのコスモスラインを走りにPCX160を車庫から出した。コスモスラインは川崎町前川から白石市三本木までの広域農道である。私のホームコースなのだが、最近はバイカーが多く、人気のコースになっている。
多くのバイカーは仙台方面から来るので、南下ルートをとるのだが、今回私は北上ルートをとることにした。登りのS字が多いので、お気に入りのルートだからだ。
国道4号線の白石市に「白鳥橋」がある。そこにT自動車さんとコンビニがあり、その間の道を西に走る。今回はこのコンビニでトリップメーターを0にし、スタートすることとした。
すぐに東北自動道の下をくぐる。そこには田園地帯が広がっている。水田に水が張られ、田植えが始まるところだった。
1.6km地点の八宮交差点を右折する。一応国道457号線なのだが、クルマですれ違うにはきつい狭さだ。
2.4km地点。「広域農道コスモスライン」の標識があるところで右折する。国道457号線よりも広い道にでる。だが、元々は広域農道である。トラクターや軽トラがよく走っているので、スピードの出し過ぎには要注意である。時々、高齢者のセニアカーも走っているので、無理な走りはできない。
入口の近くに「山の神神社」がある。小さな神社で、近在の方々の守り神のようだ。
5.2km地点。私の好きなS字の連続箇所に入る。ここを思ったとおりのスピードと姿勢で抜けられると気持ちいい。ここからはずっと登りが続く。
6.5km地点。ルートの最高地点と思われるところにつく。ここから蔵王町に入り、下りとなる。ぐっと下ってから、そこからは気持ちのいいアップダウンと100Rほどのカーブが続く。見晴らしはあまりよくないが、走りそのものは楽しい。ところどころ民家があるので、それなりの出入りはある。軽トラは一時停止しないで飛び出してくることがあるので、見たら要注意である。
13.4km地点。弁天大橋を渡る。松川という結構大きい川である。このあたりから果樹園や田園が見られ、景色がよくなる。すぐ信号のある交差点があるが、ここは直進である。右に行くと蔵王町役場、左に行くと遠刈田温泉に行ける。
あたりには牧草地もあり、田舎の香水がただよってくる。これもツーリングの妙である。
15.3km地点。交差点を左折する。ここを間違えて直進すると円田という地区に迷い込む。変だなと思うことになる。
仙台に行くクルマはすぐに右折していくが、川崎方面へ直進である。そこからは山へ向かって進むことになる。あたりの景色は高原地帯の様相だ。気持ちがいい。ずっと続けば北海道かと思うような道である。
17.4km地点。後半のハイライト、ループ橋である。半径50mほどのループで270度まわる。ここである程度のスピードでバイクを倒したまま走りたいと思うのだが、いまだに満足した走りはできていない。どうしても途中で姿勢を変えてしまうのだ。
ループの左側に旧街道の入り口がある。四方峠からの見晴らしはいいが、それ以外は森の中のうす暗い砂利道である。以前にTLMで走ったことがある。ちなみに源平時代の頼朝勢と平泉勢が戦った古戦場跡でもある。
さて、ループ橋を過ぎるとここも高原地帯の景色が広がっている。
20.3km地点。川崎町に入る。すぐに大森トンネルである。長さ419.5m。中に入るとひんやりする。トンネルを越えると、気持ちのいいS字の下りが続く。仙台方面から来る人たちのお気に入りのルートだと思う。
22.8km地点。コスモスラインの終点である。ほぼ20kmのルートだが、今回は少し物足りないので、T字路を左折し、すずらん峠に向かう。
24.3km地点。ここからすずらん峠道に入る。ところどころ道が狭くなっているところがあるので、対向車には要注意である。すこしきつめのカーブが続く。登りが続くので、バイクを倒しながら曲がるのは楽しい。
25.9km地点。すずらん峠(標高400m)に到着する。ゴルフ場の入り口になっている。この先は蔵王町で下りのS字が続く。最後の左ヘアピンコーナーではスピードの出し過ぎ要注意である。
29.1km地点。T字路に出て峠道終了。右は遠刈田温泉、左は蔵王町役場方面にでる。気持ちのいいミニツーリングだった。
今回のツーリングデータ。
スタート時間 9時45分
到着時間 10時30分
走行距離 29km
消費燃料 1.2L(推定)
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