補足 和也の母


あの女が村のボランティアをしている時に夫の誠一と関係を持っていたのを知っている。


あの時は気がつかない振りをした。


窮屈な村で私しか知らない誠一が都会から来た他の女に目が行ったのは仕方ない事だわ。


だから、小さな過ち位は見逃した。


村にいる間位の過ちは許してあげた。


その女が……結婚をしてこの村に移住をする事になった。


一番の問題なのは……その女に子供が居た。


結婚して落ち着いたならそれで良い。


へぇ~そうなんだ。


そう思っていたのだけど……


『実は、血が繋がってないんですよ』


話しを聞けば、あの女の連れ子みたいだった。


あの子の年齢から考えて……誠一が浮気していた時期とあっている気がする。


調べるとあの女に一時期かなりの金額を送金していた証拠が見つかった。


問い詰めると、誠一はあっさりと浮気を認め、美沙が自分の子である事を認めた。


もう話は終わっている状態だったし、かなり昔の事だから誠一を責めなかった。


誠一の子として認知していないから、このまま知らんぷりした方が良い。


だが……問題が起きた。


私と誠一の間に生まれた和也が美沙を好きになった。


『不味い』


そう思った私は……権蔵さんに頼み……あの女の娘美沙を後添いに無理やりして貰った。


これで……もう安心……和也もきっと諦めてくれる。

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親友に恋人を奪われた俺は、姉の様に思っていた親友の父親の後妻を貰う事にしました。 石のやっさん @isinoyassan

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