「サクラさんおはよ~。今日も相変わらず早いね~」

「おはようございます」


 斜め前のデスクに腰を下ろしたのは3年ほど先輩のシュリさん。先に言っておくと、私はこの人が苦手だ。老けて見えるほどにケバイ化粧と派手な髪型、露出の多い服装はまず探偵には向かない。私も大人しめか派手で言えば派手の分類だけど、まだ常識はわきまえているつもり。仕事の時はちゃんとカジュアルスーツで来ているし、髪の毛もまとめている。

 …まぁでもあれだけ派手な格好が染みついていると、その手の仕事はやりやすそうだけどね。だから彼女はいつもキャバクラの潜入なんかに回されている。


「あら、

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敵だらけの食堂で晩餐を。 ところわか @wakatan

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