「おはようございますジョーさん」
「おはよう。なんだその傷…昨日なかったろ」
「今さっき、1時間前にベッドから落とされたんですよ。しかもおでこから」
「ははっ、仲がいい事で何より。その彼女のためにも今日の任務を無事に終わらせてくれ」
「というか、俺じゃないとだめなんですか?今日出勤の人いっぱいいうはずじゃ…」
「今回のターゲットは複数人だ。というか20人近い」
「あぁ~…」
自慢じゃないが、俺はジョーさんの組織の中でも1番戦闘にたけていると思う。特に大人数に対してを1人で賄えるのは俺しかいない。多数人相手にこちらも複数で向かってもいいのだが、色々気を使わないといけないしリスクも上がるので、うちの組織では基本俺1人が出動する。
「ターゲットが集まるのは15時ごろらしい。場所は今携帯に送っておいたからそれを見て行ってくれ、途中までは車出してもらう事になっている。地下だから爆発でもしない限り音の問題はないと思うけど、まぁほどほどにな」
「はーい…げっ、ちょっと遠いじゃないっすか」
途中まで熊手乗せて行ってもらえるとはいえここから1時間はかかる。15時に仕事を初めて仕留めて後処理を任せてまた1時間かけて戻ってきて報告して…家に帰る頃まだサクラが俺の家にいてくれているかどうかが心配だ。
「お前の仕事の速さで帰る時間が決まるんだ。頼んだぞ~」
手を振りながらジョーさんは部屋を出て行った。俺が今いるこの場所は、傍から見ればオフィスビルの一角にある電力会社だ。実際に会社の業務も行ってはいるのだが、裏では殺し屋としての仕事が動いている。ジョーさんはうちの社長に当たる。
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