「…という訳で中間報告の結果といたしましては、今のところ警察の見解が一番近いように見えます。薬物に関しては、普段付き合いのあった人たちから調達していた可能性がありますので、この辺りはもう少し時間がかかります」
「…そうですか」
ナカマ食堂で殺し屋から話を聞いてから2週間が経った。今日は福原修二の母親に中間報告として偽の情報と真実を織り交ぜた証拠を差し出していた。
…俺は探偵失格なのだろうか。
今回のように、ナカマ食堂で知り合った人達に関する依頼が来たことは1度や2度じゃない。そのたびに依頼人には嘘の情報を流し続けている。どこかでつじつまが合わなくならないように、その後も細心の注意を払っている。
…あの日、ナカマ食堂に行かなかったら。
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