第8話

「アナタ」

ミハルが貴一と美女三人が

連れだって銀座を歩いているのを

見たのは、それから三日後のことだった。

「アナタ、どういうことなのか

説明して」

貴一は正座させられている。

平身低頭だ。

「いっぃや、それは」

「テメェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ、オマエだけを一生愛しぬくとかいうて

ワシと結婚したんとちゃうんかーーーーーーーーーーーーいっ」

罰来おおお――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ん。!

ミハルの強烈な右ストレートが貴一の顔面にヒットした。

「ひええっうーーーーーーーーーーーーーーーーい」

貴一が吹っ飛び床柱に頭を打ち付け

大量出血した。

「ごめんなさああああ―――――ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい」

貴一が土下座した。

「なあ、五分五分ということで

チャラということにしないか」

「そうね、いいわ」

ミハルにももう不服はなかった。


その後ミハルはもう紘一と

二度と連絡を取り合うことはなかった。


             (完)

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死んでもいえない @k0905f0905

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