第7話

「今度は戦国時代から安土桃山にかけての時代に行こう」

アキラが途端に張り切りだした。

「何のために?」

紗香がたずねた。

「織田信長に会うためさ。本能寺の変の

真偽も確かめたいし」


「というわけできちゃいました、戦国時代」

紗香が帽子を手で押さえながらつぶやいた。

「あっ、織田信長」

不知火が向こうからやってくる

武将の顔を見ながら大声を上げた。

「どうしてわかんのよ」

紗香がたずねた。

「だって歴史の教科書で見た肖像画と

同じ顔なんだもん」

不知火が悪びれずにいった。

「怪しきやつらーーーーーーーーーーーーーーっ、さては

南蛮渡来の外国人か」

信長はそう叫ぶと、刀を抜いた。

「わっ、キゃ―――――――――――――っ」

紗香が悲鳴を上げると、信長の刀が粉々に

砕け散った。


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おたまじゃくしバトルロワイヤル @k0905f0905

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