No.1 - 昼顔

@pavilismP

EP.1 よく晴れたあの日

4月 よく晴れた空に照らされた僕は

今日から通学する高校へと足を運んだ。


「お前なんか…」


フラッシュバックする記憶と感傷。

僕は、まだ不登校時代から何も変われてないみたいだ。


---


学校の急な階段を上り、おぼつかない足取りで自分の席に着いた。新しい学校だからか教室は非常にうるさく感じる。そんなに喋って何が楽しいんだと思ってしまう。


「こんにちは!おーい!おーい!!」


突然大きな声が聴こえた。


「僕…ですか?」


どうやら隣から僕に話しかけて来ているらしい。

ただ…どう話していいのかわからないのが現状だ。なにせ、1年半の不登校生活のおかげで運動なんてもってのほかだし、親以外と話すなんてなかった。無難な受け答えをすることにした。


「やっと返事くれた!もしよかったら

 友達になってくれないかな!?」


妙に元気いっぱいな少女。背格好は大体…最後に測ったのを忘れてしまったが自分より15cmくらい小さいことはわかった。


「いい…ですけど。」

「ほんと〜!やった!高校来て友達できると思ってなかったから嬉しい〜!」


…すごく意外だ。これだけ明るい子なら友達の1人や2人の想定くらい簡単に出来るだろうに、なぜそんなにハードルを感じたのか僕には理解できなかった。


「L1NEも交換しようよ!」

「あ…はい…。」


そんなことあるんだ。と思いつつも交換し、入学式が始まり、時間はすぎて、今日が終わった。と思った矢先L1NEが鳴る。


「今日はありがと!焦りすぎて自己紹介忘れてました(笑)芦田未来って言います!よろしくね!岡崎くん!」

「あ、よろしく。」


…なんで名前知ってんだ?




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