シスターアグレシア~黙示、詩篇の祈祷師~

雲見泊 要津

旧約編 創世記の章 第壱章 第壱話 初光天地創造

2025年某月 フィリピン海沖で海底火山が爆発そのまま日本まで波と地震が押し寄せた。

そしてその影響で世界中で天変地異が起こり人間は跡形も無く火災の灰となってしまった。

それから世界中の大陸が1つに戻って「ラハゾ大陸」と言われるようになってから452年後のことである。

この頃人類はまた登場してラハゾ大陸の北東部に「モンク王国」と言う王国が栄えていた頃の話。


「モンク様ー!モンク28世様ー!おられますかー!?おられるのであればお返事くださいますようお願いいたしまーす。!」

「何じゃなんじゃ!夜方から騒がしくしおって!」

「すみませぬ!ですがお聞きください!」

「どうした?何があったのじゃ?」

「実は…我々モンク王国の南西部にあるインマヌエル地方で国外小部族による反乱が…後を耐えませぬ!」

「何!まことか!」

「はい!そしてその戦火の火種が王国の南東部イシュマエル地方にも広がっているみたいです!」

「なんと!そんな…この王国は初代からずっと反乱も何も起きなかった下克上さえも起きてないのに!…その乱を起こした族は何だ?」

「はい!アマンシャヌ・フリア率いるアシュミーン族です!」

「ああ!あの族か!全くなんてことを!よし!皆の者!これよりアシュミーン族断潰作戦を決行する!ヤーウェと我々に栄えあれ!」

「そしてアシュミーン族はその戦いで途切れましたとさ!」

「乳母よ?なぜ私にこのような話を?」

「ん?何故かと言いますと貴女様もいつかこの國の王つまりは女王になるのですよ!」

「何故だ!わらわは女王にはなりたくはない王になれるのは男のみであろ?」

「いいえ!あなた様もいつか美しい女王になれますよ!」

「いいや!わらわは知っておろう!1国の妃は他国に嫁がなければいけないのであろう?」

「それはお父上もあなた様次第と言っておられるのですよ?」

「それでもわらわは嫌じゃ!」

「…アグレシア様…」

「姉上!それならば姉上の代わりに私めが女王になります!」

「…!ヤフェア…」

「そうですよ!ひと頭であるからして矛盾めいた行動は控えるように!」

「母上…分かりました!私王族の長女として恥じぬよう頑張ります!」

「うん!頑張りなさい!」

それからアグレシアは文武両方頑張ったとさ!

                             第壱話 終わり

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