X(旧Twitter)で感想を放流する
この章の宣伝方法は、「ちょっと目先を変えて自分の作品から離れてみよう」という話です。
輪を掛けて即効性はありませんし、精神的にハードルの高い人もいらっしゃるでしょうから、
【文学フリマで買ってきたほかのサークルさんの本を読み、感想をXでポストする】
というのが難しいと感じられる方は、この章は以降、お読みにならなくてOKです。飛ばして次の章に進んでください。
地道な宣伝活動のなかでも効果があるという話がよく持ち上がってくるのが『口コミ』です。たしかに自薦だと「どうせ作者が言ってるだけ」と思われがちですが、作者Aの作品について、とくに興味のなかったBさんが、読書仲間で本の趣味が合うCさんの「Aさんのこの本、めっちゃ良かった」のひとことで購入を決定するのはありがちです。
でも、自作自演、もしくは友人に頼み込んで褒めて貰うとかでない限り、『口コミ』は自分でコントロールできる情報ではありません。
自作自演なんてやって、やってるのがバレたらそれこそいままで信頼して読んでくれていた読者だって離れていきます。
コントロールできる『口コミ』はただひとつ。
自分が、ほかの人の作品の口コミを書く、です。
自分に合わなかった作品については無理に褒める必要はありません。いまの自分には合わないと感じた作品についてはとくになにも書かず、面白かった作品に言及します。
これに意味はあるか?
文章を読んで貰うのは、なかなか難易度が高い。でも、小説書きは、自分の作品の感想には興味を持って読んでくれることが多いです(たまにはなんの興味もない方もいらっしゃいます)
感想をRPして貰えば、面白い作品を書く作家さんのアカウントで、自分のアカウントを紹介して貰えるのとおなじ状況になります。
そして、『感想文といえど、私の文章であることには変わりない』んですよ。
ここで留意したいのは、相手にお返しに本を読んで貰って感想を書いて貰いたい、とは思わないことです。そこまで期待するのは、相手に期待を掛けすぎです。
相手は私の作品は肌に合わない可能性だってあるわけです。お互い、無理をしてはいけない。
感想をよくポストするアカウント、というスタンスを取っていると、実は感想を貰いやすくなります。おそらく話しかけやすい印象になるのじゃないかと思います。
もちろん、10の感想をポストして、貰える感想は1かも知れません。
でも自分の行動で、他者の行動を励起する……つまり、これも『宣伝』です。
遠回りですが、やってることは「面白そうな本を読みまくって感想をポストする」ですからね。
読書が趣味なら、趣味と実益を兼ねているわけです。わりと難易度低めなのではないかと思います。
なお、オマケとして、書き込んだ感想は徹底的に再利用します。
イベントが近くなり、感想を書いた相手も同じ文学フリマに出展する場合、カタログをからその本をポストして、じぶんで適当にタグを作って宣伝協力します。
かつて書いた感想を読み直せば、内容やオススメポイントはすぐに思い出せます。
イベント直前の忙しいときに感想を巧く書くのは時間の制約もあって大変ですが、すでに書いた感想をまとめるだけなら短時間で済みます。
おなじイベント出展者の本の宣伝協力。
せっかく書いた感想です。相手に押しつけがましくない程度のお節介はお互いさまです。長いイベント人生、いつか自分に返ってくることもあるでしょう。
ちなみに、下記は私がイベントのときに書いている、ほかの方の本の宣伝ポストの参考例です。
📖「溺れる繭」
📍文学フリマ東京38|D-07/サラバ道徳
https://c.bunfree.net/p/tokyo38/27707 #文学フリマ東京
#文学フリマ東京でお勧めの本
したたかというには淋しすぎ、刹那的というには哀しいほど醒めている女性たちの物語。愛なんて信じていないのに、自分の中に宿る「それ」を静かに、激しく信仰している…
📖「ドーキングの戦い ある義勇兵の回想」
📍文学フリマ東京38|F-29/Studio120
https://c.bunfree.net/p/tokyo38/29324 #文学フリマ東京
#文学フリマ東京でお勧めの本
約150年前の架空戦記小説の翻訳本
超兵器などは出てこず、防衛の部隊配置などかなりリアル。実際は某国の英国上陸作戦はなかったわけだが…
📖「漕ぎいでよ、暁の娘たち」
📍文学フリマ東京38|う-25/甘露
https://c.bunfree.net/p/tokyo38/32348 #文学フリマ東京
#文学フリマ東京でお勧めの本
「良い選択」をし続けてきたはずだった。でも……私はいま、自分の足で立てているか?ひとりひとりの人生が、豊かであるように、と思わずにはいられない作品。
如何でしょう?
結構、自信作なんですけど。
次は、かなりお金のかかる「無料配布による宣伝」について検討してみます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます