閑話休題 文学フリマ
『宣伝としての結論はここだけ』
でっかいポスターを会場のブース内に吊るのは、なかなか目立ってよいですが準備するのが大変とか、いろいろあるでしょうから、お手軽にできることをひとつ。
A4の紙に「こちらは〇-××(ブース番号) バイロン本社」と印刷した紙を、机の前かファイルに挟んで机の上かに出します。
(いまは文学フリマ事務局がブース番号をでかでかと印刷したA4用紙を当日、机の上に置いてくれています。それを使ってもよいでしょう)
会場では来場者様が地図もって探してても、すぐに番号わからなくなります。
いや、本当です。
『ここからはわりとどうでもいい余談』
文学フリマは全国8カ所、9回開催(東京が年に2回)で展開しております。
2024/5/19(日) 文学フリマ東京38 2098ブース
2024/6/16(日) 文学フリマ岩手9 120ブース
2024/7/28(日) 文学フリマ香川1 120ブース
2024/9/8(日) 文学フリマ大阪12 800ブース
2024/9/22(日) 文学フリマ札幌9 250ブース
2024/10/27(日) 文学フリマ福岡10 300ブース
2024/12/1(日) 文学フリマ東京39 2400ブース(ビッグサイト移転後初開催)
2025/1/19(日) 文学フリマ京都9 900ブース 前回第8回613ブース
2025/2/9(日) 文学フリマ広島7 280ブース 前回第6回200ブース
申し込み○○ブースまでは無抽選、以後抽選枠で、予定ブースを越えると後日抽選のうえ、当落が出ます。近年はだいたい抽選があります。
「文学フリマ」と共通のイベント名になっていますが、メインで差配するいわゆる「イベント主催者」は各会場によって違います。その場所の居住者であることが多いようです。
ご当地イベント主催者とその応援者だけでは手が回らない部分は、各地の文学フリマの主催者や構成メンバーが応援にやってきて当日の運営をします。
イベント運営のノウハウは共有されているようです。
ノウハウ共有とはいえ、おもにイベントの規模の問題で、各地のイベントの傾向はかなり違います。
まえにも書きましたが、文学フリマ岩手や福岡の規模でしたら、
「目当ての本はある。買ったあと時間もあるしせっかくだから会場を一通り見て回ろうかな」
という一般のご来場者さまは多いような感触です。
イベントの方向性(?)から、東京でも午前中の早い段階で「新刊完売サークル続出!」ということはありませんので(※)、じっくり見て回ればWEBカタログでは見落としていた「運命の出会い」が必ずあります。
※もちろん商業作家さんの商業では出せなかった作品、しかも作家本人が手売り、などの頒布の時には、大行列ができて売り切れるときはある。
来場者さんも「時代小説しか読まない」とか「ミステリ一筋」「ファンタジー至上主義」「純文以外眼中になし」みたいな人は少なくて、いろんなジャンルを逍遥してくださる。
ほかの特徴としては、web小説で流行っている題材がもてはやされている印象はありません。もちろん、そういう傾向の作品を出されている方はいらっしゃいますが、そこに人気が集中している感じではない、ということですね。
web小説のよいところは、たいていは無料で読めるところです。やはり有償頒布が中心の文学フリマでは、日頃、有価で商業本を買っていらっしゃる方が多いので、web小説中心に読んでいらっしゃる読者とは層が違う(重なる部分もあるでしょうが)、というのと、有価で購入するのですから、やはりなるべく完結して欲しいと思ってしまうのが人情なので、大長編になりがちなweb小説的なものにはなかなか手を出しにくいのかも知れません。
来場者は熱心に「運命の作品」を探してくれている。
これは間違いありません。
しかしそうは言っても、文学フリマ東京や大阪くらいになってくると、事前にリストアップしたところを回って「確実に欲しい作品」を手に入れたあとは疲れちゃって目が滑ってくるわけですよ。
会場をぶらぶら散策?
時間帯によったら人に酔います。
結局、(とくに東京と大阪では)出展者のWEB上での宣伝方針は、「探している人に見つけてもらいやすく」することになります。
会場では、通路に出張っての呼び込みなどは禁止されていますから、でっかいポスター吊るサークルさんもよくいらっしゃいます。
じゃあ、小規模の文学フリマなら宣伝頑張らなくても読者は見つけてくれるか?
そうかもしれません。来場者数はさすがに少ないですが、年々増えていますしね。
でも、出展者が東京や大阪に住んでいる場合、旅費掛けられない人だっているでしょう。
東京だってもっと小規模のミニ文学フリマを開催すればいい?
出展申し込み者が殺到している現状や、文学フリマ本部の方針(基本的には拡大肯定路線)もあります。仮に適当な会場があるとして、文学フリマの名を冠した300ブースくらいのミニイベントが東京で開催されるとしたら、出展者の落選率は激高でしょうし、来場者数が読めない(大混雑するかも)など、いろいろ問題が出てきそうです。
(東京におけるミニ一時創作同人誌頒布イベントについては、現在、文学フリマ主催者以外方々が、いろいろな試みをされていらっしゃいます)
文学フリマというイベントには、私だってさまざまに不満があり、不備があると感じる部分がありますが(※)参加者のみんなが声を上げたことでだんだん改善されていった部分、本部の基本方針に抵触するためにおそらくは「いまのままいくんだろうな」という部分、いろいろあります。
(※)近年、商業的にも成功している小説家さんが出展し、それはいいんですが大行列ができて周辺のサークルさんの前がその行列で埋まってしまうの、あれは早急になんとかしてほしいと思います。たまたま周辺に配置されたサークルさんにとってはほとんど事故に近い、防ぎようのない事態なんで。
結論的には、「長い目でみて付き合っていかねばならない」ということです。
かつ、自分がメインで参加する会場の規模間に合わせて、宣伝活動も工夫する。
私のやってる宣伝は、自分が苦労せずにできることしかやっていません。
なぜなら、何年も長期間続けないといけないからです。
しつこいようですが、即効性があり、確実に集客を伸ばす宣伝なんかないんですよ。そんな方法があるなら、電通があんな巨大企業になるわけがありません。
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